rbr「……シャオロン?」
sha「なに、課題で忙しいんだけど」
同棲を初めてから俺は変わらず教師としての仕事を、シャオロンは大学で俺と同じ教師になる為に勉学に励んでいる
2人同じ部屋で同じ時間を過ごすが最近のシャオロンは教科書とにらめっこして同じ空間にいるのに違う時間を過ごしているようで、あまり気に食わない
rbr「…いつもそんな教科書見つめて何が分かんないの」
sha「復習してるだけだよ、テスト近いし…」
お揃いのマグカップに入った珈琲とココア
成人しても相変わらず珈琲が呑めないシャオロンの為に作ったココアだ
そんなココアもすっかり寒い部屋の温度で冷めきってしまっている
rbr「…今度の週末、遊び行こっか」
sha「おれも、ちょうど誘おうと思ってた」
ぱあっと顔をあげて嬉しそうに笑う
rbr「クリスマスツリーの飾りそろそろ買わないとな、って思ってたんよ」
sha「うん!あ、あとねクリスマスはケーキも買おうね」
rbr「そうだな~、何のケーキがいいかなあ」
すっかり話に夢中になって、正座していた足を崩してソファに座る俺の隣に腰をかけた
sha「チョコケーキ…ぁ、ショートケーキもいいかも」
さり気なく指を絡ませて手を繋いでくるシャオロンは可愛くてずるいと思った
rbr「俺にかまって欲しくて勉強してたの?」
sha「…そ、そんなんじゃないけど…!」
rbr「んふふ、顔に書いてるよ、かまって欲しかったって。」
もちもちのシャオロンの頬をつんとつつくと、目を逸らして頬を赤くした
sha「…すこしだけ、かまって欲しかったの。」
rbr「いつも変わんないよねそういうとこ、かわいくて好きだよ」
少しからかうために言った言葉にいちごのように頬を真っ赤にして照れた
sha「ロボロこそ…っ!!」
sh「せんせーは動物に例えるなら…猫だな
しかもキリッとしてる顔の」
rb「なに急に」
sh「その目とか、綺麗だし。猫も目綺麗じゃん」
先生と俺以外誰も居なくなった職員室に2人、先生の仕事が終わるのを待った
先生はパソコン作業をする時だけ眼鏡をかけるんだしかも黒縁の分厚い眼鏡
sh「…目悪いの?」
rb「んー、ちょっとな。」
あとこの制服を着るのも何ヶ月だと言うのに俺は相変わらず友達もつくらず、勉強しか取り柄がなかった
sh「…卒業するのちょっとだけ寂しい」
rb「なんで?俺がいないから?」
sh「友達居ないから話すの先生しか居ないんだよ」
卒業したあとのことを考えてしょんぼりする俺の頭をぽんと撫でた
rb「大丈夫だよずっと離れないから」
sh「……うん、」
rb「よーし早く仕事終わらせるぞ!!」
sh「ん、がんば笑」
肌寒さで目が覚めると夢の中にいた彼が
すーすーと寝息を立てて寝ていた
ダブルサイズのベッドに2つ枕を並べて布団を共有して寝るので俺が寝相が悪いと2人とも肌寒くて起きてしまうことが多々ある
床に落ちてしまっていた布団を自分とロボロの体に掛けてやると、いつの間に起きていたロボロと目が合った
rb「…毛布、ありがと。」
sh「いつの間に起きてたの、」
再び横になった俺の髪を撫でてふふっと笑った
rb「しゃおろんが起きる前から?」
sh「…ばか」
大きい手は生温い体温だった
rb「さむいんでしょ、二度寝しようよ」
sh「ん、ロボロがあっためてくれないと風邪引く」
そう言ってロボロに引っ付くと足と手を俺の体に絡めてきた
rb「あったかい?」
sh「うん、あったかい…今日ね、高校の時の夢また見たんだよ」
rb「俺も時々見るよ、しゃおろんが甘えてくる夢」
そう言われるとぽっと身体が熱くなって恥ずかしくなる
sh「…はぁ?やめてよ、恥ずいから」
rb「んふふ、かわいいよ」
sh「うるさい…」
rb「眠気覚めちゃった、もう起きようか。」
sh「今日クリスマスマーケット行こうよ!」
rb「マグカップ替えたいって話してたよな、今日買っちゃう?」
2人でベッドから起き上がると、珈琲とココアを注いでソファに座った
sh「買いたい!あ、あとお菓子も…」
rb「季節限定のスイーツも出てるらしいよほら」
スマホを手に取ったロボロがホームページを見せてくれた
そこには季節限定!!とでかでかと書かれた見出しに、ショートケーキや、焼き菓子、フィナンシェなど数々の甘味が揃った物が並んでいた
sh「うわ、美味しそ…」
rb「甘いもの好きだもんね」
sh「絶対に今日買う…!」
高々と宣言する俺を見てロボロがまたふふっと微笑んだ
また変なとこで切りました‼️
好きをちゃんと伝え合える関係素晴らしい
あげれたらクリスマスマーケット編あげます
コメント
1件
これを人類は尊いと呼ぶのでしょう…(吐血)