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やっぱり
俺は一瞬の隙を見逃さなかった。
娘に毎日、ピルを飲むように促し男子校に性別と名前を偽って、転入させる親
数日前の現象について何か知っててもおかしくはない。
言葉では簡単に口を割らない気がして、
逆に視覚で伝える事を考え、心理学系の本を開く
1. 視覚的コミュニケーション(Visual Communication)
もっとも直接的。
文字通り“視覚情報によって気持ちや意図を伝える”こと。
2. 非言語コミュニケーション(Nonverbal Communication)
言葉以外で伝える全ての表現の総称で、
視線・表情・仕草・物(花束など) も含まれる。
3. パラ言語/準言語(Paralinguistic)
声や言葉以外の要素でニュアンスを伝える概念だが、
視覚的な象徴や雰囲気 も関連項目として扱われることがある。
4. シンボリック・コミュニケーション(Symbolic Communication)
象徴(花束、色、物)を使って感情や意図を伝えること。
5. ノンバーバルシグナル(Nonverbal Signal)
表情や行動だけでなく、
渡す物や見せ方そのものが“信号”となって伝わる という概念。
「Symbolic Communication」か
俺が不思議な現象の際に目にした花を、花束として手渡した際何かしらの反応を見せてくれるかもしれない。
あくまでも予想だがほんの1%だとしても、それでも答えに一歩近づけるなら、試してみる価値はある。
向かう前、お抱え運転手に花屋へ寄るように頼んだ。
花屋に到着すると、どの花にしますかと聞いてくる前に俺は、既に決めていた花を花束と注文した。
定員はその種類の組み合わせに、驚きはしたものの深くは追及して来なかった。
待っている間に店頭の花を見ていると、あいつに似合いそうだなと不意に思い、1本だけ追加で頼んだ。
花束と1本の花をラッピングしてもらい支払いし、花束はトランクへ入れた。
そして1本は俺の座席の横へ置いた。
勢いで買ったものの
いつ手渡せばいいのだろうか
流れる景色を窓から見つめながら、
花束よりも1本の花を手渡すタイミングに悩んでいた。
「どうぞお掛けになって下さい」
その言葉で今の現実へ引き戻される。
姫と瓜二つの母親がソファーに座るよう促してくる。
深澤先生が座ったのを見届けてから、俺たちは座った。
並びとしては、深澤先生の隣にオレそして岩本先生といった並びである。
「そうだわ、飲み物お出ししなくてはね、皆さんコーヒーでよろしいかかしら」
「構いません」
「はい」
「俺はー」と、言い掛けたところで
「岩本先生はプロテイン飲料しか飲まないんですよ~なので結構です。」
代わりに深澤先生がその続きを答えた。
「あらそうでしたか、少々お待ち下さい。」
花束を持ちながら、キッチンスペースへ向かった。
その後ろ姿を見届け、目線を佐久間へ向ける。
「佐久間」
「深澤先生なに?」
「岩本先生、飲み物の代わりにお菓子食べたいみたいでさぁ~何か貰ったり出来ないかな?実はチョコレート🍫が大好物なんだよね。こう見えてさー」
「そうなのか!?」
「そっ、そうなんだ」
恥ずかしいのか顔を真っ赤にして、俯いている岩本先生が可愛らしくって、不思議と乙女に見えてしまう。
錯角なんだろうけどさ
「わかった!オレ探して持ってくる!!」
走って佐久間もリビングから去った。
「俺、お菓子そんなに食べたいって思ってないが…」
「わかってるって、利用させてもらっただけ、母親1人だけにしたら、何してくるかわからないし、飲み物に毒物や睡眠薬仕込んでくる可能性、もしくは刃物隠し持つておくとかだってあるだろ?頼りないけど監視役って訳念の為のな、お前に飲み物を飲ませなかったのも、そういった理由だけどさ」
チッチッチッチッチッチッ
静寂な一室に時計の音が響き渡る。