国木田視点
今日も、あの女性はきていた。いつも通り、敦から勧誘を受けていた
毎日来てよく飽きないなと俺は思っていた
ただ少し、それとは違う感情が徐々に芽生えていたことに、俺は気づいていなかった
いや、気づきたくなかった。認めたくなかったんだ。
少し飛ばし、俺は今、太宰の指示で
凛音「、、、」
「、、、」
谷崎「、、、」
何故かソファに座らせられている
一応、自己紹介はしたがやはり喋れはしない
意味がわからん。気まずいにも程があるだろう。
「おい太宰」
太宰「ん?なんだい?」
「いつまでこうしてればいいんだ。俺はこれから予定があるんだぞ」
谷崎「僕もそろそろ、仕事の方に行きたいなぁ、、、なんて」
太宰「だめに決まっているだろう。まだ凛音とまともに話していないのだから」
早くこの場から離れたかった。これ以上凛音の側にいるなんて、俺にはできない
「だからッ、」
気づけば俺は声を荒げ、こんなことを言ってしまった
「こんな知らんやつとまともに話すなど、俺は反対だ!」
嘘だ。こんなこと思っていない
「こいつだって、今まで出会った奴らと同じだってこと貴様も理解しているだろう!」
「俺はもう、期待なんか、」
期待はしたくなかった。けど、凛音ならっと思ってしまっていた。
自分でも、何を言っているのか何を考えているのかよくわからなかった。
だが突然、敦がこんなことを言い始めた
中島「それは違います」
中島「凛音さんは、僕達のことについて」
中島「絶対に悪口など言いません」
中島「だって、」
中島「孤児院から追い出された僕に、優しく接してくれて、手を差し伸べてくれたから」
凛音「あ、敦くん?」
中島「そんな凛音さんが、」
ギュ
中島「僕は、大好きです」
凛音「はへッ!?」
「なッ、」
谷崎「えッ!?」
少し予想外の行動に驚いてしまったが、敦がこんなにも信用をしているなら
信じてみてもいいのかもしれない。ただ少し、敦が凛音に抱きついたとき
心がモヤモヤする感覚に襲われた。一体、このモヤモヤはなんなのか理解できなかった
ただ、無意識に
国木田「おい敦!早く離れろ!」
こんな言葉を発していた
中島「何故です?国木田さん」
国木田「それは、、、」
自分でもよくわからない。言おうとしていたわけではないのだから
太宰「はいはぁい。敦くん離れようね〜」
ベリッ
だが、太宰が凛音から敦を引き剥がしてくれた。今回だけは感謝しよう
そして、凛音も飛んでいた意識が無事戻り俺は自分のデスクに戻ろうとした
「意識が戻ったんだな。それなら俺は仕事に戻るぞ」
谷崎「僕も、戻りますね」
けどまた、無意識に口が動きだしていた
国木田「凛音が探偵社に入ってくれればな、」
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続き楽しみにしてます!