テラーノベル
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ローラ📽️
212
💖💛
特殊設定です。
ウサギさん…吉田さん
ライオンさん…佐野さん
(見た目は皆様の想像にお任せします。人型…概念さん…獣人…なんでも!)
「やあウサギちゃん、こんにちは」
「…こんにちは、ライオンさん」
「あれ、今日はびっくりしないんだ」
「うん、さすがにね」
「なんだ、君のびっくりする顔好きなのに」
「今日はなにしに来たの?やっと食べに来た?」
「生憎今日も腹いっぱいでさ」
「そう…またダメか」
「うん、でもなんで今日はこんなところにいんの?ここ肉食多いから君みたいなぼーっとしたウサギちゃんすぐに食われちゃうよ?」
「…だから、食べられたいんだってば」
「なんで?」
「みんな…食べられちゃったから…」
「まだ友達残ってたじゃん」
「昨日…狼たちが…」
「…そっか…とりあえずさつまいも食べる?」
「いらない」
「そんな細いと食べられる前に餓死しちゃうんじゃない?」
「それでもいい」
「そうなの?」
「もう、いいの」
「…一緒に食べよ?昨日はあんなに楽しそうに木の実食べてたじゃん」
「今は…いらない」
「美味しいよ?向こうの山にしかないんだ」
「…向こうの山にいけばライオンさんいっぱいいる?」
「ん?あっちにはいないよ」
「いないんだ」
「あっちは狼がいたけど…いなくなっちゃった」
「そうなんだ…残念」
「だね、はい、はんぶんこ!」
「……いらないのに」
「美味しいって!ほら!」
「………。…おいし…」
「でしょ?それ食べてもっと太りな」
「……太ったら食べてくれる?」
「うん」
「…ほんと?」
「うん、俺嘘つかないから」
「…ほんと?」
「ほんとだよ!今日はなにして遊ぶ?」
「…じゃあ、あっちの野原にいってみたい」
「あっち?あっちは…だめ」
「なんで?」
「こっちにしよ?俺の住みか!」
「また?」
「君の狭い住みかより断然いい!」
「…あの住みかももう昨日なくなっちゃった…」
「えー!あの可愛い住みか?」
「うん…狼が来てて…」
「そっか…何時に来てたんだろうね?」
「わからない…たぶんライオンさんとお散歩行ってたときだと思う」
「ラッキーだったね」
「…」
「あー、うそうそ、残念だったね」
「…うん」
「じゃあ、今日から俺の住みかに住む?」
「え?」
「俺の住みかに住んだらいいじゃん」
「なんで?」
「住みかないんでしょ?」
「でも…変だよ…ウサギがライオンさんのおうちに住むなんて」
「そう?俺はいいよ?」
「………」
「食べられたいんでしょ?一緒に住んでたら俺がお腹すいた時食べれるじゃん」
「…そっか」
「ね?一緒に住もう」
「………ライオンさんの友達たくさんいる?」
「俺の友達はたくさんいるけど…君は食べられないよ」
「なんで?不味そうだから?」
「ううん、俺の匂い付けたからみんなはダメ!」
「匂い?」
「そ!こーやってーむぎゅーって!」
「うわわったてがみくすぐったい!!」
「ペロペロ舐めてー!」
「あは、あはは!くすぐったいってば!」
「俺の匂いにしてれば俺のものだから誰も食べない!」
「えぇ…それならライオンさんの匂いつけないでよ!食べられたいのに!」
「俺が食べるの!ほら!住みかに行こ!」
「なんでー」
「一緒に暮らしてーまん丸に太ったらね」
「それっていつ?」
「わかんない、ウサギちゃんが元気にモリモリごはん食べてくれたらかな?」
「………うーん」
「だから勝手に出てっちゃダメだよ?いーい?」
「……」
「俺以外のやつに食べられたいの?」
「だって全然食べてくれないもん」
「だーかーらー!」
「…でも、…ライオンさんとこうやって話してくれるの嬉しいし楽しいから…ライオンさんに食べられたい…けどさ」
「……、ふふん!だろ?だから恩を仇で返すなよ?」
「うん、早く食べてもらえるように頑張るね」
「うん、一緒に楽しく暮らそうね♡」
「そういえばライオンさんって名前は?」
「ん?勇斗だよ?呼んでくれるの?」
「…んと…他のライオンさんと区別したいから」
「えー!見た目でわかるでしょ」
「他のライオンさん見たことないもん」
「そっか、まぁでも名前で呼んでくれると嬉しいな!俺も仁人って呼んでいい?」
「あれ?なんで俺の名前」
「前に友達に呼ばれてるところ聞いたんだ」
「そうなの?まぁいいけど」
「やった!じゃあ仁人、これからもよろしくね」
◇◇◇◇
「仁人」
「わっ!」
「びっくりした?」
「うん、びっくりした…おかえりなさい、どこ行ってたの?」
「寂しかった?」
「うーん…まぁ、ちょっとね」
「ふーん♡」
「…勇斗、ほっぺ怪我してる?」
「ん?あぁ大丈夫!ただの血だから洗えば落ちるよ」
「血?…鉄臭くはないけど」
「水浴びしてきたんだ、でも落ちてなかったか」
「喧嘩したの?」
「ううん?ちょっとね」
「言えないこと?」
「悪い虫がここに入りそうだったからちょっと怒っちゃっただけだよ」
「虫?」
「そう、虫!うじゃーって」
「ひぇ…虫やだ…」
「でしょ?だから退治してきた!」
「そうなの?すごいね勇斗」
「仁人虫嫌いだろ?だから内緒にしようと思ったんだけどさ」
「ごめんね…ありがとう」
「どういたしまして♡じゃあ今日もハグしよ!」
「いいけど…」
「ハグー!あー仁人のいい香り!」
「嗅がないでよ!それよりどう?太った?」
「全然?まだまだ」
「えー」
「でも、もちもちしてて美味しそう!」
「ほんと?食べる?」
「まだ!もぉーっともちもちがいいな!」
「まだかぁ」
「仁人のために木の実持ってきたから食べよ!」
「あ!これ俺の好きなやつ」
「うん!」
「ありがと…嬉しい」
「……俺も嬉しい!さっ!一緒に食べよ!」
「うん、あ、まず、顔洗ってきなよ」
「はーい…あーそうだ!」
「?」
「明日前行きたがってた野原に行こうか」
「え?いいの?」
「うん!お花いっぱい咲いてた!一緒に見に行こう!」
「うん!楽しみ…だけど」
「ん?」
「あの野原肉食がよくいるって前に聞いて」
「そうなんだ、でももういなかったよ?」
「そうなの?」
「あぁだから行きたかったんだ」
「うん…でももういないなら安心だね」
「そうだよ!安心してお昼寝でもしよ!」
「…ありがと、勇斗」
「ん?」
「ううん、なんとなく」
「なになに?可愛いこと言ってくれてー!」
「可愛くないよ」
「可愛いよ!」
「変なライオンだなほんと」
「あはは!仁人はほんと可愛いウサギちゃん」
コメント
1件
うわあ…これはまた切なくて優しいお話でしたね。ライオン(勇斗)とウサギ(仁人)の関係性が、捕食者と被捕食者という設定でありながら、互いを思う気持ちが透けて見えてじんわりしました。仁人が「食べられたい」と何度も言う切なさと、勇斗が「太ってから」「俺が食べる」と優しく引き伸ばすバランスが絶妙。最後に仁人が「ありがとう」と言う場面、自然に感情がこみ上げました。特殊設定ならではの寓話的な空気感、とても好きです。