この作品はirxsさんの二次創作です。
ご本人様とは一切関係の無い、妄想で虚言です。
irxs、青水、BLが地雷の方、単語の意味がわからない方は閲覧をご控え下さい。
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微妙に白水要素あり
…別に嫌いな訳じゃない。そりゃメンバーだから。頼りになるし、ムカつくぐらいなんでも出来る、なんだかんだ僕にとってお兄ちゃんみたいな存在。だけど、
「好きじゃないん??」
「あーもう、違うってば!!」
とある日の収録終わり。いきなりはじまりました、質問攻め。
ついさっきまでいむしょーの話だったのに、誘導尋問も良いところ、いつのまにかいふくんと僕のことばっかりになった質問内容に若干頭がクラクラする。
あんなんちょーっと、顔が良いだけじゃん、ばか。そりゃメンバーとしてはそこそこ、まぁまぁ信頼してるけど…それとこれとは話が別だと思う。
「まろちゃんと話してる時、一番楽しそうやん!!」
「目悪いんじゃないの…」
いむしょーはどうしたの!浮気者ー!!とか叫ぶ奇行種。溜まっていた作業と開けっぱになったお菓子に手をつけながら片手間に返事をする。
「なんでいふくんばっかなの、…」
「まろちゃんとは言ってないですー、」
「…流れ的にそうだったでしょ!僕はあんなん好きじゃない!!」
「でもまろちゃんこないだいむくんのことかわいいって言ってたねんけどなー」
「な、っ」
固まった僕に、ニヤニヤと笑いかけるしょうさん。ひどい。びっくりしただけだもん。多分。
「いむくんは鈍感やから、恋に気付かせるまでが問題か…」
「もー、まだその話するの…、」
「まろちゃん見ててかっこいー、とかないん?」
「……ない」
「おいなんや今の間は」
うっすらと瞼の裏に浮かび上がった青髪。
変な笑い方するし、いっつもぼくにだけ意地悪。
「…やっぱ好きじゃないし」
「じゃあ、ここの歌詞はいむとまろで良いかな?」
「ん、」
「りょーかーい…」
資料をめくる音と、声出しが響き渡る録音室。会議と収録でバタバタしたある日。
ふとしょうちゃんから言われたことを思い出す。あんな洗脳みたいに刷り込まれたせいで昨日はあんま寝れなくって目の下に深い隈をつくってしまった。
「…いやいや……」
かっこつけてるだけだし、いふくんなんて。しょうちゃんのばか。別に意識…はしてないけど。
うん、絶対そう。小さく声に出して否定してみる。
「…なにあほとけ」
「っへ?」
ふと顔を上げるといふくんと視線が重なる。覗き込む大きな瞳に吸い込まれそうで
「なんで俺の顔みてんの」
…かっこいいって思ってないっていうと嘘になる、かもしれない。
「…なにもないよ、ごめんごめん」
その日の収録は、なぜかちょっと調子が悪かった。
**
「あほとけ、」
「…ん、、なぁに?」
「おつかれ、」
なにそれ、とか笑う僕の頭にいふくんの手が降りてくる。
頭から首まで柔らかく撫でられて、睡眠不足もあってかちょっとふわふわして悪い気分はしない。
「ふにゃふにゃやん」
「んー…」
「ほとけ」
「ん?」
いきなり名前を呼ばれてうつつを抜かしていた意識がいふくんに向く。
目の前にはいふくんの顔が
…顔が?!
「えいや、ちか、っ?!」
ふわりと漂うシャボンの柔軟剤の香り。好きな匂いだな、とか思った自分が悔しくって、ぐいっと少し乱暴に押しのけると深い青に少し不機嫌な色が滲む。
「…今日、調子悪かったやろ?」
「え、あ、…ご、めん」
心配してんねんけど、なんて柄にもないこと言ういふくんに大丈夫、と一言。
もし心配してくれていたとしたら、ちょっと申し訳ない。というか、いつもだったらもう少し上手く切り返せるのに。
「どしたん、今日。」
じわりじわりと心做しか近寄ってきたいふくんの顔を見やる。
「なんもない、よ」
「じゃあこっち見ろよ」
ぼそりと漏れた独り言はいふくんの耳に入ったらしい。心臓がばくばくと早鐘を打ってる。なんかだめだ。
こんなん絶対しょうさんのせいなんだから、ぼくの思い込み。あとで文句つけてやる。
整った眉を顰めてしかめっ面のまま僕の方に近付いてくる。思わず後ずさると、壁に背がこつんとあたる。近すぎる距離に耐えられなくって、思わず目を逸らした。
「…なに。ほんまにどしたん」
「…」
しばらく無言。重苦しい空気耐えられずに先に口を開いたのは、僕だった。
「…ちか、い、かも……」
ぐいと顎を掴まれて視線が絡め取られる。
ビジネスでも嫌いって言われるとどうしようもなくって苦しいし、断じて嫌いな訳では無いけど。でも恋情として好きな訳では無い。きっと。
「なに、俺のことやなん?」
「…ちが、う、けど……」
詰め寄られて思わず後退さる。背中にこつん、と壁が当たる感触。 嫌いじゃない。けど、避けちゃうの。大人のいふくんなら、わかるでしょ。
だってこんなのおかしいもん。これじゃ、まるで
「悩んでるなら、言ってや」
酷く優しい声で頭を撫でられる。いつもみたいな意地の悪い笑い方じゃなくって、愛しげな視線というか、いつも僕が何か言ったらからかってくるくせに。ずるい。もしかして最初から気付いてたんじゃないの。あれ、気づいてなかったのってもしかして僕だけ?
こんなの、これじゃあぼく、
「いふくんのこと」
すき、みたいじゃん、
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