shp side
mb1「邪魔だよ、どけよ」
廊下にて、そう言われ、突き飛ばされる。
shp「ッ…..」
突き飛ばされた拍子に思わず手を後ろにしてしまい、手首を捻ってしまった。
ついでに持っていた教科書も落としてしまう。
…..痛い、
sn-「ちょっと!!今のわざとですよね!?」
mb2「あ?お前は黙ってろよ」
sn-「黙っていられません!!」
shp「し、しにがみさん…」
「俺は平気やから…」
sn-「ショッピさん…..」
絶対嘘でしょ、と言いたそうな顔をするしにがみさん。
mb1「ほらなwこいつもこう言ってんだし〜」
mb2「大丈夫だよな〜?w」
そう言って2人は笑いながら去っていく。
sn-「ショッピさん、!大丈夫ですか?」
shp「大丈夫です…」
しにがみさんには本当に迷惑をかけてしまってる…
やっぱり俺なんて居ない方が…
sn-「ショッピさん…やっぱり誰かに言いましょう?このままではしんどいままですし…」
「僕の先輩方みんな、協力してくれるので…」
shp「でも、迷惑じゃ…」
sn-「迷惑なんてかけてなんぼなんですよ!!迷惑とかよりも、僕はショッピさんが傷つく方が嫌ですよ…」
しにがみさんはそう言って泣きそうな顔をする。
shp「…考えときますね」
そう言ったがしにがみさんは引き下がらなかった。
sn-「ダメですよ!!今すぐ!!決めてください!!」
そう言うしにがみさんの圧がすごい…
しにがみさんの圧に負けて思わず言ってしまった。
shp「い、言います…」
でも…
shp「言うタイミングは俺に決めさせてください…」
sn-「じゃあ…僕との約束です」
そう言ってしにがみさんは俺の顔をグイッとあげた。
sn-「今学期中には言ってください!!絶対ですよ!?」
「誰でもいいんです!!コネシマさんじゃなくても、大先生でもロボロさんでも、先生方でも誰でもいいんです!!」
「皆ショッピさんの味方になってくれますから!!」
…..だめですよ、しにがみさん。
そんなの言われたら…助けて欲しくなるじゃないですか…
今まで誰にも助けてもらえずに独りでずっと頑張ってきたのに…
誰かに助けてもらいたくなる…
…..感情なんてとっくに無くなったとずっと思っていた。
でも、それは俺の思い込みで本当は…
本当の気持ちはずっと俺の奥底に眠っていたのかもしれない…
眠っていたんじゃなくて、ずっと閉じ込めてたのかもしれない…
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kn side
…..ショッピくんの様子がおかしい。
ずっと手首をおさえていて、何か迷ってる顔をしてるんや…
ut「ショッピくん〜これ、持ってくれん?」
大先生がショッピくんに渡したのは俺らが1年やった時の教科書。
チーノに勉強教える為に引っ張り出したんやけど…
shp「っ…分かり、ました」
ショッピくんは少し渋ってから教科書を持ち始めた。
…持てるなら平気か。
そう思った俺が馬鹿やったわ。
大きな音がして、思わずショッピくんの方を見る。
ショッピくんの下には教科書が散らばっており、痛そうに手首をおさえている。
kn「ショ、ショッピくん!!大丈夫か!?」
shp「だ、大丈夫です…すみません、落としてしまって、」
ci「だ、大丈夫やと思うで…怪我ないか?」
ショッピくんはコクリと頷くとまた教科書を持とうとする。
その時、チラッと見えた。
ショッピくんの青くなった手首が…
kn「ショッピくん!!!」
思わず腕を掴む。
その時、手首にも振動がいったのか、ショッピくんは顔を顰めた。
kn「ど、どうしたんや、この手首…」
shp「…….こけたんです。その時に捻って…」
ci「な、何で言わんねん、!すごい痣になっとるやん…」
ut「と、とりあえず保健室…」
ci「あ、でも、今週しんぺい神先生おらんかった気が…」
kn「何でもええわ!とりあえず職員室行くで!」
ショッピくんは慌てふためいていたが、俺はそんな事気にせず、ショッピくんを連れて職員室に行く。
チーノの言っていた通り、しんぺい神先生はおらず、代わりにトラゾー先生とクロノア先生がいた。
kr「え、手首やばいよ…とりあえず処置するからおいで?」
クロノア先生はショッピくんを連れて、救急箱で応急処置をする。
その間に、トラゾー先生が俺に耳打ちをしてきた。
tr「…ショッピさんのあの手首、おかしいっすよ」
kn「え、ど、どうおかしいんすか?」
tr「あれは反対に曲がらないとなりません。」
kn「つまり…?」
トラゾー先生は絵を書いて簡単に教えてくれた。
tr「俺らの関節はある程度曲がる範囲が決められています。手首の場合、前には曲がるけど、後ろには曲がりません。」
「ショッピさんのあの捻挫の場合、後ろに曲がらないとああなりません。」
kn「てことは…」
tr「つまり、こけたのが本当だとすると、後ろにこけた事になります。」
kn「普通に後ろにこけるとは考えにくいから…..」
tr「そうです…」
kr「ショッピさんの処置終わったよー」
「安静にね、?無理に動かしたり、重いもの持っちゃいけないよ?」
shp「分かりました…」
ショッピくんは静かに返事をした。
俺らは頭を下げて、職員室を出る。
…..誰かに突き飛ばされた…
コメント
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色々詳しすぎて怖いくらいです() syp君!!!そう云う時はちゃんと助けを求めなきゃ!!!!