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episode2,出逢い
ー本編ー
「ねぇ?君、帰るとこないの?」
「あぁ?んだお前」
「私は月代夜永、君は?」
「….名前なんてねぇよ」
7月18日、夏休みの2日前
東京は大雨だった、土砂降りの
雨の中で俺は家を飛び出した。
母さんも父さんも、弟もクソだった
「ねぇ、家出したんでしょ?
寒いでしょ?お腹すいた?」
「…..(睨
なんだコイツ、こんな人間に
なんでそんなこと聞く?
「そんなに睨まれても…」
「うるせぇよ、俺に構うなよ」
「嫌だよ
だって君、可愛いもん」
「はあ?」
「私の家においでよ、ご飯も
寝るとこもあげる」
「…」
「君、狼みたいだよ
どうせひとりなんでしょ?」
ー月代の家ー
「はい、これお洋服」
「…」
「…もしかして私の服が良い?」
「はあッ⁉︎ちげぇわ‼︎///」
「そっか、ざんねん」
「お前なんか興味ねぇよ!」
ー生活ー
「君、高校生…だよね?」
「だったらんだよ」
「そっか、じゃあ監禁罪になっちゃうね」
「…..はぁ?」
「だって、未成年があの時間にいたら
そもそも補導だよ?それに 私
君の事知らないけど、警察でもないし
」
「…別に、いいだろ母さんより
あんたの方が母親感あるし」
「そっか、でも学校とかどうしようね
」
「それは…」
「学生証とか無いの?」
「…財布の中…」
「あ、これ?」
「海馬尋…ヒロ君かぁ…」
「おい、んだよその呼び方」
「だめ?ヒロ君?」
「チッ」
「ヒロ君、お家帰りたく無い
でしょ?ならうちに住む?」
「…住むって学費とかどうすんだよ、
お前だってどうせ17とかだろ?」
「いや、違うよ?わたし20だし
学費は流石に高いから
高校辞めて私が教えてあげる」
「え、」
「あ、でも手続きがあるから
あと2日ぐらいは通ってね?」
「ぁ、え、良いの?」
「うん良いよ?」
「…わかった」