月夜星下の鳴く頃に

 主人公は、この時代に生きる青年。  とある世界で竜殺しを成し、英雄王に認められた男が紡ぐ新たな英雄譚……という、よくある設定だが作者自身はそんな大それたものではないと思っているが、とにかく彼は現代からやってきた転生者だ。しかし、彼は現代の記憶があるにも関わらず前世の名前を失っており、自分が何者なのかわからず困惑している。また彼が生きていた時代よりも先の未来の世界であるということもわかった。だからこそ彼は悩むのだ。一体自分は何のために生まれてしまったのだろうか？ただ、わかっているのは彼がその力を持つ存在だということだけである。彼は自らの手で人々を救うことに使命感を持っている。そして、それに付随する正義心もある。だからこそ迷うのだ。本当に俺は救うべきなのか？  それとも俺のエゴではないのか？っと……彼は苦悩していた…そして、悩み続けていたのだ…  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー