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紫橙
笑わせてくれる度にどうしても思ってしまう
彼を笑わす存在はいるのか
と、彼はいつも笑顔だ
でも、どうしても嘘のように見えてしまう
だから…いや、だからこそ
本当の笑顔を見てみたい、そう思うのだった
「おーい、あれ、おーい」
「……っ!?」
「あ、やっと気づいた〜
何いってん見つめてぼーっとしてんの」
「あー…考え事してただけ」
「ふーん………。」
「な、何…なんでそんな見てくんの!?///」
「んー…君…もしかして恋でもしてるの?」
「…はぁ!?」
「おぉ、そんな驚く?」
「いやいやなんでそうなった!?」
「随分真剣に悩んでたからさ〜」
「いや…、紫くんの事悩んでただけだよ」
「…ふーん」
「紫くんの事よく分かってないからさ」
「…性別は男だよ☆」
「知っとるわ!!」
「ナイスツッコミ〜」
「ほら、行くよ〜」
「あーもう、ちょっとまって…よ…、?」
「あれ、…手掴んだ…はず、」
手の中には、冷たい空気だけが残っていた
_つづく
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……紫くん?( ° ◻ ° ‥ )