好きな曲・おすすめの曲で短編を書く連載

本日の曲

Arcana Eden / Team Grimoire vs Sakuzyo vs Laur

音楽ゲーム「Arcaea」の書き下ろし曲。メインストーリーパック「Final Verdict」の「Axiom of the End」に収録されている。属性は対立。隠し難易度「Beyond」の実装されている曲である。曲名は「秘密の楽園」と訳せる。また、アナグラムで「Arcaea End」となる。なお曲名案に「Special Grievous Lady」が出てきたこともあったとか…()

なお、この短編はArcaea本編とは全く違う内容となっております。

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こことは違う終末の世界。記憶の眠る世界。一人の少女はこの世界を憎む。彼女は傘を投げ捨て、曇った空を見上げる。「あの子が邪魔さえしなければ」と呟いた。この世界は彼女に対して負の感情が溜まるようなことばかり起こした。彼女を狂わせた。もう一人の少女をも憎むほどに。何故なのかは最後まで分からなかった。

でも、これも、あれも、それも、全部、ぜーんぶ、今日で終わり。この世界に時間という概念があるのかは知らないけど、きっと答えを知る必要もない。全て壊されるから。黒い欠片も、白い欠片も、あの建物も。少女は、全ての力を使ってとてつもない風を、雨を、嵐を呼び寄せる。世界が耐え切れずに壊れてしまうような強さの嵐を。世界は端から欠片となって崩れ始める。彼女が憎む少女は、はっとしてこちらをみた。しかし、少女も、世界も、全て欠片となる。もちろん存在するべき世界を失った彼女も崩れ始める。最後に彼女は言い残した。白と黒の欠片が宇宙の彼方へ散らばる。

「もう終わってしまったわね、全部。さようなら、Arcaea。」