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真一と紗栄子、海辺をデート中にセルシオのトランクに遺体が積まれているのを発見する。信じられない光景に真一と紗栄子は言葉を失う。
自分は何も知らないと動揺する真一を紗栄子は信じ警察への通報を止めたのであった。
セルシオの車中はさっきまでと打って変わっての緊迫ムードになっていた。
「真ちゃん2人で逃げよう」
「意味わかんねぇ、紗栄子何言ってんだ?俺は無実だ」
子供じみた発言しやがって、ドラマの見過ぎなのか、内心ではやはり俺がやったと思っているのか。俺はラジオの音楽さえも耳障りになり電源を落とした。
さっきまで気持ちよかった潮風もベタベタしてうざい。まさか死体積んで海岸線をドライブとは。。。
俺のスマホに着信が。。。画面を見るとバイトの先輩の真希さんだ。
「もしもし、角平くんもう30分も待ってるだけど。。。」
「えっ、はい⁉️」
完全に忘れていた、俺は真希さんとランチを約束していたのであった。
「すみません、道混んでて今向かってるところです。」#咄嗟__とっさ__#に嘘がでる、そういう所は天才だ。
「もう待ちくたびれたよ、あと30分だけ待つね。」
「わかりました、すぐ行きます。」
まずい、紗栄子をどうにかして真希さんとこにいかないと、いや、何を考えてる。こんな状況で俺はやっぱりどうしょうもないバカだ。
「真ちゃん、さっきの電話。急用みたいだね。。」
「んまぁ、ちょっと行かないといけない用事があるんだけど」
「私もちょっと用があるから、、」気を遣ったのか紗栄子はそういった。
どちらにしろ、これは好都合だ、とにかく真希さんの所にいかないと。
「紗栄子、今日バイト終わったら、駐車場にこい、コイツをどうするか考える。」
「うん、わかった終わる時間連絡して」
俺は紗栄子をバス停で下ろし真希さんのいるファミレスに向かうのであった。
セルシオが唸りをあげて加速する。