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ー何を考えてるんだろう。
考えたって変わらないのに。
そう思ったとき外から声が聞こえた。
「ひすい、まだいるの?」
「うん、しぐれくんが開けてくれるまで。」
「無理はすんなよ。もうすぐ3時間だぞ。」
あれから、3時間もひすいくん待ってたん だ。
「ありがとう。りょーくん。でも、しぐれくんが大切なんだ。」
でて、みようかな。
「ひすいくん。」
ドア越しに声をかける。
「しぐれくん!その、えっとー、」
「ごめん、さっきひどい態度とって。」
「しぐれくん、、、。」
「会うのはまだつらいから、ドア越しに話、聞いてほしい。」
「もちろん!」
「自分、オッドアイなんだよね、知ってると思うけど。」
話を続ける。
「自分、オッドアイが原因で親に捨てられてさ、里親のところで育ってきたんだよね。同級生からも怖がられて。青春も真っ黒。今日みたいにカラコンつけてもいつかはバレるし、バレた途端にいじめられる。だから隠してたんだ。本当にごめん。」
「大丈夫だった?」
それは、僕が一番かけてほしい言葉だった。
「!!」
ツーと涙がこぼれ落ちる。
「今まで気付けなくてごめん。しぐれくんのこと、大好きなのに。無理言うけど、やっぱり、向き合ってしぐれくんと話したい。」
「俺も。」
泣いてる顔は見られたくないけど、ひすいくんに会いたい。
そして、ドアを開ける。
ギューとひすいくんが抱きしめてくれる。
「しぐれくん、泣いていいんだよ。」
「ううっ」
涙があふれる。
しばらくして、泣き止んだ。
「あのさ、俺、みんなに話したい。」
ひすいに伝えた。
ひすいはびっくりした表情をするもののすぐ笑顔になった。
「分かった。でも、無理はしないでね。」
「うん。」
そしてみんなの部屋を回って伝えた。
「あのさ、 話したい事があってー。」
みんなすぐにオッケーしてくれた。
そして、会議室に集まった。