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※ なんでもありなので本当に注意
※ 地雷さんはばいばい
※ 伽羅崩壊有り鴨……
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『 どうして ? 』
ぐちつぼの部屋から出て、ほんの少しだけひとりになりたくて、 遠回りの道を歩いていた。
蝉の声がうるさいほど響く。
ふと、コンビニの窓に映った “ 自分の背後 ” に影があった気がした 。
振り向く 、
…… 誰もいない 。
pn 「 … 気のせいか 、 」
( らっだぁの幻覚を見るの、もうやめたい……
そう思って 歩き出したそのとき 。
「 …… ねえ 、 ぺいんと 」
ぴたりと、背中が凍るような声 。
空気が、一瞬で変わった。
風も止まったようだった 。
「 やっぱり 、俺のこと避けてた ? 」
声の主は、 見覚えのあるジャージ 。 乱れた前髪 。 スラッとした体型 、 高身長 …… 。
瞳だけが異様に赤く濁っていた 。
pn 「 …… らだ 、… ? 」
rd 「 そんなびっくりする? 元恋人 くらい、 普通に話すでしょ ? 」
「 ほら 、 俺 まだ何もしてないよ ? 触れてすらいない 」
俺は数歩後退りをする 、
らっだぁの手の中には コンビニの袋 。
中には俺の好物。
__ らっだぁがいつも、俺にだけ買ってくれたスイーツ 。
pn 「 …… こわい 、 」
rd 「 なんで ? 」
pn 「 お前 …… なんで 、ここに … ? 」
rd 「 ん? 迎えに来たんだよ ? 」
笑っているけど声が震えている 。
pn 「 …… ごめんね、 あっちの世界に置いていっちゃって 、 …… 」
rd 「 …… ほんとにね 。 」
pn 「 … 俺さ、 あれからずっと、夢の中で お前の声 聞いてんだ 。 」
rd 「 呼んでたろ ? 俺の名前 。 たすけて …… って、 甘えてたじゃん 」
俺は、 頭を振った 。 目に涙を浮かぶ 。
pn 「 ……ちが、 う ! もう俺は … あそこには もどらない …… ! 」
rd 「 __ あそこ ? そこってどこ ? 」
「 俺の隣が、 そんなに汚い場所だった ?」
らっだぁがゆっくり、俺の腕に指先を触れる。
その手はやけに熱かった 。
rd 「 でもさ、 安心して 。 もう逃げなくていいように __ 」
『 今度は 俺が 鎖になるから 』
。