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「あ、あの……私ってこれからどうなるんですか?」
彼女が不安そうにぼくたちに問う。
「どうって……無の領域に行くんだよ」
「む、むのりょういき……???」
「それじゃ説明になってないわ、るい。無の領域ってのはねー、君のように魂だけみたいな人が集まるところのことを言うんだ」
「な、なるほど……??」
「おい、にこり、お前の説明でも理解できてないじゃないか」
「あれれ〜?まっ、行けばわかるっしょ」
「そんなんでいいのかよ」
「あ、あの……無の領域って言うのに行ったら……私はどうなるんですか?」
「……ぼくたちは知らない。神様と話し合って、あっちに未練があるなら幽霊として現世に残ってもいいし、また新しい命として誕生してもいいし、一生領域にいることだってできる」
「じ、地獄とかはないんですか???」
「じごく??あー、時刻、時刻ね!!時刻は無いかなぁー。時間とかあそこにないか((」
「ばか。こいつが言いたいのはそうじゃなくて地獄だよ。あの、鬼天様のとこのことでも言ってんじゃないの?」
「あー!みずちゃんさー、盗みとか、人殺しとかした?」
「っ!!!?しませんしません!!する訳ない!!」
「だろーねー。なら平気だよ!さ、行こ!」
「あっ、はい……」
「ちょ、置いていくなばか!!!」