事務仕事が溜まってしまった青井は家に持ち帰って自室に篭っている。手伝える事は無いらしく一緒にいると構いたくなっちゃうからダメ、と食事の時以外は別々に過ごす日が続いていた。
「アオセーン、先寝るぜ?おやすみ。」
「いつもありがとね、おやすみ。」
つぼ浦は今日も温めた飲み物と軽食を持って行き青井と抱き締め合ってから寝室に向かう。大きなベッドで1人で寝るのはやっと慣れてきた。
「あともうちょい…これだけ……終わったー!やっとだ…長かった…」
数日ぶりに心置きなく眠れる幸せを噛み締めながらベッドに入るとつぼ浦の寝顔が目に止まった。連日スキンシップすら禄に取れていなかったつぼ浦が今目の前で無防備に寝ている。理性を必死に抑えながら声をかけた。
「…ねぇつぼ浦、起きて。」
「……」
「つぼ浦、つぼ浦!」
「…んぅ〜ん…」
身体を揺さぶりながら問いかけるがぐっすりだ。悪いと分かっていながらも我慢できなくなってしまった青井は口付けて無理やり舌を入れた。
「ん…んぅ!?ぷぁ…ちょっとアオセン!?何やってんの!?」
「寂しい思いさせてごめん、もう全部終わったよ。今すぐつぼ浦が欲しい。」
「…お疲れっす、でも今日は寝ようぜ。アオセンだって眠いだろ?」
「お願い。我慢できない、したい。キスしよ。」
「嫌だってば。ちょ、ちょっとアオセン…んむ!?」
上に覆いかぶさり両手で顔を掴み、逃げられないようにしてからキスをする。息継ぎの為に僅かに開いた口にすかさず舌を滑り込ませた。
「…ん、ごめん抑えらんない。気持ち良いコトしよ?」
「はっ、はぁ、やだってば…あおせん、落ち着けって…」
「本当に嫌?ココはもっとして、て言ってるけど?」
「ぅあっはっ♡それはあおせんの、せいだろ…んっ♡さわんな、てば…」
服の上からそっと熱を撫でる。つぼ浦はその手を止めようと必死に掴むが擦られる度どんどん力が抜けていき意味をなさない。
「ふ、んんっやっだっ…んっぅっ♡」
「ね?ほら、もっとしてほしいでしょ?脱いじゃお。」
「んぅぅ…ずりぃよ…」
すっかり溶けてしまったつぼ浦の服を脱がせて内腿を撫でるとピクンッと震える。
「敏感だね、久しぶりだから?」
「ちがう、って…///」
「もう素直になろ?耳もしよっか。」
「あっやだっん、っふ…あっんぅ♡」
「声我慢しないで、いつもみたいにいっぱい聞かせて。辛くない?」
「は、うぅ♡へーきだけど、あっそれっぅあっんっんぅううっ♡」
「イっちゃったね。つぼ浦も溜まってたでしょ、かわい…はい水飲んで。」
耳を舐めモノを少し擦るだけですぐに果てた。青井に完全に流されてしまったが触れられる手も声色も、いつにも増して優しく気遣ってくれているのが分かって怒るに怒れなくなってしまう。
「あーごめん、これで終わりにしようと思ったけどやっぱ無理だ。お尻やろっか。」
またこれでもかと優しく、丁寧に解されていく。つぼ浦は意地を張って自分からは青井に触れず、シーツを握りしめて腰を揺らした。
「大分柔くなったかな、痛くない?」
「…ぅん…///」
「ちょっと待ってな、準備する……じゃあ入れるね、力抜いて。」
「あ、あうう…♡」
ゆっくり飲み込んでいく快感を思い出し無意識に中を締めつける。青井の首に手を回そうとしたがやっぱり少しでも抵抗心を見せようと枕を手繰り寄せて抱き締めた。
「…っぁーきもち、つぼ浦平気?」
「んぅ、へーき…」
「は、ぁ…そんな締められると、ん…ごめんダメだ、我慢できない。」
「あっ!?まっきゅうにっんぅっあっあっ♡」
素直になりきれないつぼ浦をお構い無しに枕ごと抱き締め、ぐちゅぐちゅ音を立てながら激しく腰を動かす。
「っは、あっ…っぐ…ごめんもうイきそう、一緒にイける?こっち触ろっか。」
「うあっや…だっこれっあっあっはっ♡」
「やだねぇ、気持ち良いねぇ。…はぁ、っは♡」
「あっあっやっんっふぁっん、んぁあっあっ♡」
「ぁっはぁ、ん…ぅ゛、ん゛ぅっ…♡」
達すると脱力して2人で息を整えていたが、動けるようになるとつぼ浦は青井の腕から抜け出しタオルで身体を拭いている。
「はー、はぁ…俺やだって言ったのに、なんで!アオセン嫌いっ!」
「ごめん本当にちょっと我慢できなくて。そんな顔しないで、おいで。」
「…もう知らんっ!!」
ほんの少しの苛立ちと結局絆されてしまった恥ずかしさとが入り交じったつぼ浦はせめてもの意思表示だ、と手を広げる青井を無視して布団を被り不貞寝してしまった。
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