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お互いを大事に想うがせいで、すれ違っちゃう感じに胸がぎゅーっと締め付けられます! あと前半のrdの抑えられない感じがたまらない…💕 仕事を頑張って疲れている筈なのに、睡眠よりtburを求めてしまうのが、本当にtburが好き故だろうなぁと…続編楽しみにしています✨
「…はぁーーー…」
ベッドの上に座り布団の塊を見つめながら頭を抱える。嫌いなんて言われたのはいつもの照れ隠しか何かだろうと気にしなかったが、何よりもハグを拒否されてしまった事が1番ショックだった。
「全部俺のせいだ、なんでこんな事……あ゛ーー…」
冷静になろうと寝室を出て自室の椅子に座り自責と反省をし続けているといつの間にか朝になっていた。
元々そこまで怒ってはなかったので一晩寝ればすっかり機嫌を直したつぼ浦が目を覚ますと青井の姿が無かった。トイレでも行ってるんだろうと暫く待ったが戻って来る気配も無い。
「ん〜起きるかぁ。」
寝起きでグダグダしながらくっつくのが好きなのに…と思いながら渋々起きてリビングに入ったが青井はいない。 ドアが半開きの部屋を覗くと椅子に座っているのを見つけた。
「アオセン?何してんすか、また仕事?」
「あ、おはよ。えーとちょっとね。昨日はごめん、身体大丈夫?」
「平気、飯は?なんか作ろうぜ。」
「あー今日は大丈夫、できてるもん温めて食べよ。つぼ浦労りたい。」
「俺は別にどっちでも良いけどまぁそう言うなら。」
食べ終えるといつも通りなつぼ浦といつもと様子が違う青井がお互いを不思議がっている。つぼ浦が青井の肩に寄りかかろうと近付くとやんわり手で止められた。
「…つぼ浦、昨日は本当にごめん。嫌がってたのに俺の勝手で…」
「もう良いっすよ、過ぎた事だし。こっちこそすんませんでした。」
「いやつぼ浦が謝る必要全く無いよ、全部俺が悪い。ごめん。」
せめてもの報いで自分からつぼ浦を求めるのは暫くやめようと決意した数日後、事件対応を終えて成瀬とヘリに乗っていると無意識に溜め息を漏らしていた。
「お前つぼ浦さんとなんかあっただろ。」
「え、なんで?なんか聞いた?」
「らだおがそんなふかーい溜め息吐くのなんてつぼ浦さんの事以外ねぇだろ。」
「お前失礼だなw…まぁ図星なんだけどさ。」
「しょうがねぇなぁこの俺が相談に乗ってやろう、言ってみ?」
「…簡単に言うとつぼ浦が嫌がる事無理やりしちゃって怒らせちゃったんだよね。 自分で言うのもあれだけど俺結構大事にしてきたつもりでさ、なのにこんな簡単に信頼失うような事してつぼ浦にも申し訳ないし俺自身にも失望してるところ。」
「思い詰め過ぎだろ、名前書いてあったプリンでも食っちまったか?てか別につぼ浦さんもう怒ってなさそうだったけど。」
「いやもっと重大な事だな…まぁ表向きはそうなんだけど実はもう見切りつけてる、とかあるかもしれんじゃん。だから俺からはちょっと距離取ってるつもりなんだけどさ…はぁーーマジでなんであんな事したんだ…」
あまりにも落胆している青井をありきたりな言葉を並べてとりあえず慰める。これはお互いの話を聞いた方が良さそうだ、とタイミングを見計らって備品室にいたつぼ浦を呼び止めた。
「つぼ浦さんちょっと良いすか?」
「おぉ良いぜ、どうした?」
「最近らだおとなんかありました?」
「なんか…てなんだ?」
「ちょっと喧嘩しちゃったーとか、怒っちゃって気まずいなーとか。」
「あー、まぁ…なんで分かったんだ?」
「ペンギンの勘ってやつすね。どうしたんすか?俺で良ければ話聞きますよ。」
場所変えますか、と歩き始める成瀬について行く。外に出て近くのベンチに座った。
「で、どうしたんすか?」
「なんだ、その…俺が怒って素っ気ない態度取っちまって、それからアオセンがなんか変で…」
「どういう風に変なんすか?」
「俺の事避けてるっつーか、アオセンのほうが素っ気なくなっちまった。でも怒ってる訳じゃないって言うし他に理由あるのか聞いてもなんでもないって言うし、どうすれば良いのか分かんねぇぜ…」
はは、と乾いた笑いを零し眉を八の字にしながら肩を落とした。見事にすれ違っている2人をこのまま見守ってるだけでは解決しなさそうだ。
「つぼ浦さんはもう怒ってないんすよね?仲直りしたいんすよね?」
「そりゃそうだ。でもなぁ…アオセン意外と頑固なとこあるしなぁ…」
「じゃあつぼ浦さんからちょっとグイグイいってみるのは?」
「ん?どういう事だ?」
「いつもよりちょっと積極的になるんすよ。ボディタッチ多めにするとか甘えてみるとか。」
「うーん…それだといつもとあんまり変わんなくないか?」
「えぇ!?…あーなるほど…じゃあもうちょい過激なのやってみるとか?」
「過激?グレ投げるとかか?」
「これ以上はちょっと俺の口からは言えねぇ…そういうアドバイスが書いてあるサイトのURLチャットで送るんでそれ参考にしてください。あ、家とかで1人で読んだほうが良いす。」
「おぉ助かるぜ!…これでもダメだったらカニくんならどうする?」
「いや絶対大丈夫、元通りになる。てからだおがちょっと怒られたぐらいでそんなずっと不機嫌でいると思います?」
「それもそうか…ありがとうな!」
今夜早速試してみようとドキドキ、ソワソワしながら警察業務に戻った。