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荻一野
3,847
ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
翌日。
教室へ入ると。
「おはよう!」
クラスメイトがshkへ手を振る。
shkも笑って会釈を返した。
席へ向かう。
smはもう来ていた。
目が合う。
『おはよう。』
『おはよう。』
それだけ。
昨日までと同じ。
……のはずなのに。
少しだけ。
安心した。
一時間目が始まる。
先生は教壇へ立つと。
黒板に大きく文字を書いた。
【昨日はごめんなさい。】
クラスが静かになる。
先生はshkの方を見て。
ゆっくり話した。
「昨日のことを反省して。」
「これからは、大事な連絡は必ず文字でも伝えます。」
黒板にも。
予定を書く。
集合場所も。
時間も。
全部。
shkは少し驚いた。
そこまで。
変わるなんて思っていなかった。
先生は続ける。
「それから。」
「みんなも、困っている人がいたら声だけじゃなくて、伝わる方法を一緒に考えてみよう。」
教室のあちこちで。
「うん。」
そんな頷きが見えた。
shkは隣を見る。
smと目が合う。
smは小さく笑って。
『よかった。』
とだけ手話をした。
昼休み。
「shk!」
akが勢いよく駆けてくる。
「昨日さ!」
「めっちゃ心配したんだから!」
口を大きく動かして話す。
shkは読唇して。
少し笑った。
『ごめん。』
『心配かけた。』
「もう迷子になるなよ?」
『努力します。』
その返事に。
教室中が笑った。
その時。
「はい。」
pyがshkへ小さなストラップを差し出す。
緑の笛だった。
shkは目を丸くする。
「防犯用です。」
「押すと大きな音が鳴るタイプじゃなくて、振動で位置が分かるものなんです。」
「スマホとも繋げられるので、もし昨日みたいなことがあっても、すぐ見つけられます。」
「僕とakさんで選びました。」
akは照れくさそうに笑う。
「いや、ほとんどpyが選んだけどね。」
「でも色は俺!」
「緑似合うかなって!」
shkはストラップを見つめる。
それから。
二人を見る。
『……ありがとう。』
自然と。
笑顔になる。
その様子を見ていたsmも。
少しだけ笑った。
放課後。
昇降口。
靴を履き替えていると。
ストラップが鞄から落ちた。
コロン。
shkが拾おうとした、その時。
もう一本の手が伸びる。
smだった。
二人の手が。
少しだけ触れる。
「……。」
ほんの一瞬。
時間が止まる。
smはすぐにストラップを拾い。
shkへ渡した。
『落とした。』
『ありがと。』
受け取る時。
今度は。
shkの指先が。
ほんの少しだけ。
smの指に触れた。
お互い。
何も言わない。
でも。
二人とも。
少しだけ。
照れていた。
その様子を。
少し離れた場所で見ていたakが。
小さくpyをつつく。
「……ねぇ。」
「なんですか?」
「なんかさ。」
「この二人見てると、こっちまで照れない?」
pyは二人を見つめて。
優しく笑った。
「ええ。」
「すごく。」
コメント
1件
先生がちゃんと反省して行動で示したところ、すごく良かったですね。pyとakからのストラップのプレゼントも、ただの優しさじゃなくて「shkに伝わる方法」を考えた形なのが泣けます。そして最後の昇降口のシーン…指先が触れる、ほんの一瞬の照れ合い。何も言わないのに伝わる空気感に、こっちまで照れてしまいました。静かだけど確かに温かい、いいお話でした。