\== zm ==
ci「ここがe国かぁ…!」
shp「………」
俺の横で、ショッピが目をキラキラさせながら街を見つめる。
俺たちは、ついに国に来た。
ショッピは途中で正体がバレないように、フード付きの黒いマントを着ている。
tn「前に調べた通り、王冠は奥の客間に飾られてある」
zm「ショッピはどうする?両親と会ったりは」
shp「父に会いに行きたいなって」
ショッピがそう言うと、トントンは一歩国へ踏み出した。
地面が、整地された地面に変わる。
tn「今の時間なら受付は休憩中のはず。正面から入れるだろ」
zm「じゃあ別れよ。俺とショッピくんは窓から入るから。2人は正面から」
tn「気をつけてな」
・・・
shp「そろそろ…あ、あれです」
そう、指を指した扉は、少しだけ開いていた。そこから光が漏れている。
zm「なんかあったら爆音出してな」
shp「はい」
そう言って、俺たちは分かれる。
俺は右手でナイフを握り、左手でドアを勢いよく開けた。
中には、驚いた顔をする女。
母「なぁに?来客?」
zm「……えぇ、まぁ」
女は微笑んだ。
柔らかく、穏やかな声。
茶髪で、腰くらいの長さ。紫色の瞳。ショッピは母に似たのだろう。美容に金を使ってきたのか、年齢があまり読めない。
ショッピの言っていた気持ち悪さがわかった気がする。
== shp ==
あいつ、俺のこと見てなんて言うかな…笑ま、元々何考えてるかわからんかったし。
ゾムさんが勢いよくドアを開ける音。
その音と共に俺はドアをノックした。
静かにドアを開けると、一年ぶりに見る男の顔。
shp「………お久しぶりです」
目を丸くし俺のことを見つめる父。
相変わらず間抜けな顔しやがって…
やっぱ帰ろうかな…
父「……お前ショッピか?」
shp「お母様にも聞いたと思うんですけど…お父様にもお会いしたくて」
深く深く、何度も深呼吸をし、愛想笑いを浮かべる。
震えた手で腰の剣に触れる。
もう片方の手でフードを外す。
父「そうか。…私も会いたいと思っていた」
嘘やな。
父「ちょっと…来てくれないか」
そう言って、手招きをしてくる。
どういうことだ?何をしたい?
よくわからないまま、父の方へ歩く。
父「そんなに緊張しなくていい」
shp「……なんですか」
疑心暗鬼で目の前まで来れば、 父は微笑んだ。
フワッ…
shp「……!」
俺は、優しく抱きしめられていた。
暖かい。なんでだ、?
訳がわからないまま警戒していれば、父が小さく呟いた。
父「…ごめんな」
その大きな手が、俺の首の後ろへ滑り———
shp「…!?」ビクッ
冷たい刃が、皮膚に触れた。
shp「ぇ…な…」
父「本当に、ごめんな」
今刺されたら、死ぬ。確実に。
力で父に勝てない。
死にたくない。こんなやつに殺されたくない。
誰か、来て欲しい。
「あれっ、結構ピンチやん?」
shp「! チーノ…」
ナイフが少し離れる。心臓の音がうるさい。
ci「それ、なにしてるん?」
父「…仲間かい?」
shp「そう、です…」
父「……この子は、私の息子だ。一緒に死ぬんだよ」
鳥肌がたった。本気の目。
ci「なんで巻き込むの?」
父「ショッピも、ずっと我慢してきたんだ。辛かっただろう…」
ci「あぁ、なるほど…」
こいつは正気じゃない。
1人は寂しいから。だから俺を巻き込むつもりだ。
でも、本当に辛かった。昔は。
昔は、一緒に死んでもいいと思ってたんやけど、出会いで人は変えられるんやな。
チーノは、ぽんと手を叩いた。
ci「じゃ、分かりました!
無邪気に笑う。
——————僕がお母様を殺してあげましょう!」
shp「……は?」
明るい声が部屋に響く。
よくわからなかった。
父「……何を言っているんだい?」
ci「あいつがいるから縛られている。自由になりたい。あいつさえいなければ幸せだった。そうでしょう?」
隣から息を呑む音。
ci「大丈夫ですよ!責任はこちらで取ります。貴方が不利になるようなことはしません。……そうしたら、みんなが幸せになれる」
父の手からナイフがかしゃんっ、と落ちた。
チーノ。こいつの倫理も正常じゃない。ただ、間違っていない。
こうやって、ここまで生きてきたのか。
それを聞いた父は、目を輝かせていた。
父「そ、それはっ…本当か、?本当に殺して、君たちが責任を負ってくれるのか?」
ci「簡単ですよ。動機もある貴方は何も悪いことをしていません」
父「な…裏切らないのか」
ci「ええ。私たちはw国です。それくらいのことで傷は負いませんから」
父「じゃあ、頼む…頼むぞ」
父は、俺から離れて、チーノの方に駆け寄った。
パッと、チーノの方を見れば、彼は微笑んでいた。まるで、玩具を手に入れた子供のように。
目が、楽しそうだった。
== zm ==
母親と話していれば、突然耳からジジッという機械音が流れる。
zm「…すみません。ちょっと外へ」
母「大丈夫よ」
一礼し、部屋を出る。
何を話していたかというと、能力者についてだった。
あっちから「どう思う?」と聞かれ、適当に返していたところだった。
廊下には、チーノとショッピと、父親。
ci「ゾムさん。今母と話してます?」
zm「ごめん。そろそろ終わらせるわ」
ci「あぁ…いや、今から殺しに行くんで」
zm「………は?」
そう、笑顔で言われた。
殺す。その言葉がスッと入っていかない。
戸惑っている俺をみて、チーノが丁寧に話し始める。
ci「生きていてもメリットがないから。許可は取ったし、ね」
ゾッとした。なんや…こいつ…本心か?今まで2人きりで喋ったことあんまなかったから…
「生きていてメリットのない」に引っかかってしまう。
zm「……本当に、ええんやな」
勝手だが、反論もない。最終的にはこれが妥当なのだろう。
こいつの言っていることは、正しい。
zm「でも、強いで。あいつ」
ci「ゾムさんは、負けると思ってるんですか?」
そう言うと、チーノはニコッと笑った。
精神状態が普通じゃない。
もはや楽しんでいる。
== shp ==
zm「ッはぁ…死んだ、?」
ci「死んだんじゃないっすか?」
そこには、血で染まったカーペットと、心臓を刺された母親。
とても、グロテスクだ。
でも、俺の心は嬉しさで満ちていた。
あんなに嫌いだった人が、こんなザマで、俺の目の前で死んでいるなんて。
夢でしかないと思って、考えないようにしていたことが、今、俺の目の前で起こっている。
shp「……お父様、僕、今幸せです」
父「…そうだな」
俺は、この場を後にするゾムさんたちについて行った。
どうもあめです。サボりましたスミマセン
最近はチャットGPTに文章の修正を頼んで遊んでいます
結構便利なんすよ、これ
BL書け!!って言えばちゃんと書いてくれるんでおすすめです
でもR18とか人殺すシーンとかは「不適切だ!」とか言って書いてくれません
てことで次回もよろしくお願いします
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