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戦火の爪痕が色濃く残る大地。黒潮軍の兵たちは疲弊しながらも新政府軍への次なる対策を話し合っていた。加藤清政は傷ついた体を押しつつ、静かに語り出す。
「新政府軍の総力を侮るなよ。俺たちがここで敗北したら、幕府に戻るのと同じや。」
雅也は刀を握りしめ、周囲を見回した。
「わかっとる。けどな、勝つためには全力を出すしかない。」
その時、外から一人の兵士が駆け込んできた。
「報告!新政府軍がこちらに向けて進軍を開始しました!」
西郷隆盛率いる新政府軍は黒潮軍の陣地に迫っていた。戦力差は圧倒的で、黒潮軍の兵士たちは動揺していた。
「包囲するぞ!雅也たちを生かしてはおけん!」
兵士たちの士気は高く、統率の取れた進軍が続く。
日が高く昇った頃、ついに黒潮軍と新政府軍の軍勢がぶつかった。
雅也は前線に立ち、異能「切断」を発動。空間を裂く斬撃が新政府軍の兵士たちを一気に薙ぎ払った。しかし、敵の数は減るどころか次々と増援が押し寄せてくる。
加藤清政も六魂を駆使して奮闘する。彼は異能を解放し、十魂の一つである「破壊の槌」を使用。大地を揺るがす一撃で敵陣を崩壊させた。
「加藤、こっちの状況はどうや!」
雅也が叫ぶと、加藤は冷静に答えた。
「まだまだ終わらねぇな。西郷本人が来るまではな!」