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新政府軍の前列が一瞬止まった。その隙間を縫うように、馬に乗った一人の男が現れる。
「久しいな、雅也。」
それは西郷隆盛その人だった。彼の手には一振りの剣と銃が握られている。
「お前たちが幕府を倒しても、この国を乱すだけだ。ここで終わらせてもらう。」
雅也は目を細めて構えを取り直した。
「終わらせるんは俺や、西郷。」
西郷は銃と剣を同時に使いこなし、雅也に襲いかかる。その剣術は一流で、雅也も防戦一方となる。しかし、雅也はすぐに反撃に転じ、刀の一撃を西郷に放った。
「切断!」
雅也の斬撃が西郷を捉えたかに見えたが、西郷の体は一瞬で消え、別の場所に現れた。
「異能…瞬間移動か。」
西郷は冷静に雅也を見据えながら笑った。
「異能使い同士の戦い、面白かろう?」
雅也が西郷に追い詰められかけた瞬間、加藤が戦場に割り込んだ。
「おい、雅也ばっかり活躍してんじゃねぇ!俺もやらせろ!」
加藤は「絶影の双刃」を発動させ、西郷に挑んだ。その刃は影を切り裂き、敵の異能すら阻む力を持っていた。
西郷も負けじと剣を振るい、二人の戦いは激しさを増していく。
戦いは数時間に及び、両軍は甚大な被害を受けた。しかし、ついに雅也と加藤が西郷を追い詰めることに成功する。
「これで終わりや、西郷!」
雅也の刀が西郷の胸元に迫ったその瞬間、銃声が響き渡った。
西郷は倒れず、代わりに雅也が片膝をつく。背後からの狙撃だった。
「まさか…」
振り返ると、新政府軍の隠し兵が銃を構えていた。
「まだまだ終わらんぞ、お前たち。」