/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
世界には様々な国が有る。
国々は個性的で、儚く、切なく、勇しく。
＿何より美しい。
しかし、美しいものは決して国々だけでは無い
この物語を彩るのは 『事物』
例えば、約束の地に咲き乱れる桜の木
ある者の生きた証となったマフラー
永遠の思い出になれたティーポット
平穏で、何気ない素晴らしき日常の中で
過ごす国々の…
そんな、何でもないような物語の一場面から、
瞳の中、鮮やかに写っていた
現在 記録されている『 過去 』
それを、其の目に記憶して欲しい。
とある少年は、青年に憧れを抱いていた。
植民地であった少年は、自分を植民地にした国の仲間と大変仲が良かった。
花束を送り、夕方まで遊び、偶には一緒に折り鶴を折ったり。
其の仲睦まじい様子は、永遠に続くかと思われた。
その少年の名は…
「 ないち！こっち、こっち！ 」
「 何処へ行くつもりだ、パラオ 。 」
手を引っ張られ、されるがままに連れられる、
自分が困惑したまま暫く移動を続けていると。
「 僕ね、ないちに…これ、見せたくて。 」
立ち止まるパラオ共和国という国の背後には、
素敵な楽園が広がっていた。
綺麗で、華やかで、咲き乱れる桜の木。
太陽の光が当たり、煌びやかに写る、
少年に対し よくもまあ、こんな場所を知っていたなと感心すら覚える。
「 …ど、どう、かな。綺麗でしょ？ 」
不安と誇らしげな気持ちが入り混じっているであろう、そんな様子はとても愛おしかった。
「 嗚呼、勿論だ。こんな場所は見た事がない。 」
勿論、こんなに印象に残る場所を忘れていた筈が無い。
少年の為にそう答えると、少年は顔を明るくさせて、まるで太陽の真下に咲く向日葵の様に朗らかで無邪気な笑みを浮かべた。
あまりにもとびっきりの笑顔を向けて来るので、自分も釣られて笑ってしまう。
「 …！？ な、ないちが笑った！ あのないちが！」
コツン。
…強く出来ないのは、この子が愛おしく見えてしまうからなのだろうか。
「 う〜…ごめんなさい … 」
先程まで笑みを浮かべていたのに、しゅんとさせて謝罪する姿は人間の様に思えた。
ぷっ、と思わず吹き出しそうになり、口元を手で隠す。
こほん、と誤魔化す様にして、少年へ話しかけた。
「 …この桜達を見せてくれてありがとう。さ、今日はもう帰ろう。 」
この場所を覚えていても、何度見ても。断言出来るのだ。
この桜の木々は
間違いなく、綺麗だ。
少年はまた表情を変え、口を尖らせる。
「 もう帰るの？ 」
「 そろそろ日が暮れる。夜は危ないからな。…また、此処には来ることにしよう。 」
少年は渋々といった様子で頷き、行く時は前を歩いていたが、今度は後ろを幼いながらの歩幅で着いて来る。
少年と居る間は、全てを忘れられる…今日、あと少しだけ、少年と居たかった。
だからわざと遅く歩いている。我ながら大人気ない。
それでも少年は必死に追い付こうとしているので、これでも速い方なのだろう。
ふと、声が聞こえる。
「 ないち、明日は何処行く？ 」
少し言葉が詰まった
「 … 明日、というか…暫くは、行けそうにないな。また今度では駄目か？」
また残念そうに眉を下げ、「え〜！？」と駄々を捏ねている。全く、困ったものだ。
「 今度は、自分がとっておきの場所に連れて行ってやる。 」
足を止めて、少年…パラオの頭を撫でる。パラオは納得した様にひとつ、こくりと頷いた。
パラオ 「 … ほんと？ 」
「 嗚呼、本当だ。 」
パラオは小指を出すと、また無邪気に笑った。
パラオ 「 じゃあ約束しよう！ 」
呆気に取られたが、自分も指を差し出し、
「 ゆびきりげんまん 」
と歌って、笑い合えばその手を繋いだ。
そして自分達は木陰の中をまた歩き出す。
其の日は、どんな日になるだろうか。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
夕夜桜 セキヤオウ
綺麗な桜の木。
いつからか其処に存在し、春のみ咲き乱れる。
魅入ってしまう程に美しく、それはそれは印象深かった。
数多の木々はまるで自分達を守ってくれている様に思える。
ずっと咲き続ける。この先十年後、百年後、千年後も…
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
to be continued … ？
コメント
2件
ウワー‼️尊死確定演出ktkr‼️ パラオくんの無邪気な雰囲気の作り方神すぎんだろ...あの！私！あそこ好きです！日帝がパラオのデコをコツンと叩く場面...‼️あそこ地味に身長差を表しきれてるし、☀️「このばかやろう、」みたいなことを呟いて欲しい‼️パラオくんの「あ！日帝が笑った！」とかめっちゃ子供っぽいし、無邪気だし、可愛いし、日帝もパラオのことを可愛らしいとか思ってんのマジで尊すぎだろ、もう甘すぎる、食後のデザート並みだろこれしぬ‼️最後の「？」はもう私は泣きました鬱りました‼️ひえぇ、この後のパラオくんと日帝に幸あれ‼️コノヤロー‼️
