〜ラウールside〜
あの後俺の家でふっかさんからもらった電話の録音をPCに繋いで再生する。
ラウール「…やっぱり偽物だ…」
目黒「……ほんとだ…。無機質なロボットみたいだ…」
PCで調べてみるとふっかさんとしょっぴーの声の電波や周波数が違っていて声も無機質な…めめが言った通りロボットみたいな声だった。
向井「…なんやこれ!まんまやないか!」
でも電話のふっかさんとしょっぴーの声は本物に近い声だった。
これならば間違えても仕方ないほど完璧に再現されている。
こんな電話がいきなりかかってきたんだ。…なら3人とも焦って怒るのも無理もない…
目黒「とにかく3人にこのことを伝えよう!多分みんなもう頭も冷えて冷静になってくれてるはず…」
向井「…せやな。はよ行こうか。」
ラウール「…うん。」
正直まだ会うのは怖いし気まずい。
けど早くこのことを教えてあげないと。
…3人とも優しいから分かってくれる。
向井「…けど3人ともバラバラよな…」
ラウール「…あ、じゃあ僕の家に来てもらおうよ!まだ怒ってたらPCを見せればいいし。」
目黒「そうだな。じゃあ俺がふっかさんに電話…あれ?」
ラウール「めめ?」
向井「…どないしたん?」
目黒「…いやマネージャーから…」
ふっかさんに電話をかけようとしてくれていためめの電話にマネージャーから電話がかかってきたみたい…
目黒「…え?」
ラウール「…めめ?」
向井「…何があったん?…まさかふっかさんのこと?」
マネージャーとの電話を終えためめの顔がとても暗くて …
目黒「…2人とも落ち着いて聞いてほしい。」
向井・ラウール「………………。」
めめの震える声に僕と康二くんにも力が入る…
目黒「…しょっぴーもふっかさんも岩本くんも。みんなボロボロになって倒れていたらしい…」
向井「…え?」
ラウール「…どういう事?」
めめが聞いた話だと3人とも身体中傷だらけで意識を失って倒れていたところを発見されて病院に運ばれたらしい…
ラウール「…まさか…」
目黒「…奴らの…所為だ…」
3人がボロボロになってた…
これは間違いなく奴らに襲われたんだ…。でも…
向井「…嘘やん。3人が負けたん?そんなの…信じられへん!」
いくら心が揺れていたからってそんなに簡単に負けるはずがない…
目黒「…もしかしたら…今までの小物とは別の…強いやつに襲われたのかもしれない…」
3人を倒してしまう程の強い敵…。
…それにいきなり襲われたこの状況は佐久間くん阿部ちゃん舘さんが闇に落ちてしまった時と同じだ…。
目黒「…とにかく病院に行こう。3人のところに。」
けど3人は病院に運ばれた。だったら闇には落ちていない…。
めめの言葉に頷いて俺ちは家を出て行った。
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