テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
マウスをクリックする音が部屋に響く
時々、タイピング音も聞こえる
彼の顔は今まで以上に真剣だった
瞬きも忘れるくらいに
ギシッ
廊下が軋む音で
彼は動きを止めた
彼はヘッドホンを外し
扉を見つめる
ギシッ
やがて音は部屋の前を通りすぎ
遠くから
バタンッ
扉が閉まる音が聞こえた
もう
外には車、人がいない
そんな時間になっていた
彼はパソコンの画面の
「保存」
というボタンを押し
パソコンの電源を落とした
真っ暗になった画面に
彼の顔が映る
その顔に
笑顔などなかった
ーーーーーーcomputer screen
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コメント
1件
第10話、読ませていただきました。 深夜、パソコンに向かう彼の緊張感が、廊下の軋みやタイピングの音でじわじわ伝わってきました。「保存」ボタンを押して電源を落とす一連の動作と、最後に暗い画面に映る無表情――あの笑顔のなさが何より気になります。彼は何を書いていたんだろう。誰にも知られたくない何かがあったのか。それとも日常のひとコマに過ぎないのか。静かで不気味な余韻が残る、好きな描写でした。続きが気になりますね。