テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
75
9K好きな腐。
30
68
ini×tm「人魚姫」
※ご本人様との関係は一切ありません
※微薔薇
※卒メン有
※tmさん人魚です
↓↓↓
tmさん視点
あの日以来、私は毎日海からあの白いお城を眺めるようになった。
海が荒れていた昼過ぎ、辺りは闇包まれ雷鳴に囲まれ、この海に漂っていた大きな船は丿乀としていた。そして、黄金の髪の殿方が海に落ちてしまった。
私は彼が溺れないように浜辺に引き上げたその時、思った、いや、思ってしまった。
この人が私の運命の人だ、と。
私は人魚、人間に見つかってはいけない。彼と会うことなんて、二度とないはず。それに、金髪の彼を岩肌でずっと見守っていたら
「王子ー!!!!!」
「乾殿下ー!!!!!」
という声が聞こえた。彼は王子様だった。きらきらの王子様と私なんて不釣り合いに決まっている。
それでも、その日からあのそびえたつ立派なお城をつい眺めてしまうようになった。
神様、人間界には「人魚姫」というお話があるらしいですね。私はこの恋をしてしまったら泡になってしまうのでしょうか……。
iniさん視点
航海をしていた日、俺は海に落ちた。意識が朦朧としていた中で誰かの手の感覚があった。薄っすらとだけ開けられた目で辺りを見てみると、かわいらしい人が俺を抱えていた。そのあとの記憶はないけど、冷たい指先の感覚とあの一生懸命に俺を助けようとしてくれたあの人だけは忘れられない。
海に現れた美しい人……今思えば人魚だったかもしれない。思い出すたびに思ってしまう。
あの子が俺の運命の人だ、と。
もう一度海に行けば会えるかもしれないけど、今回の件があって大臣や家来がそうはさせてくれない。自由に外に出歩けなくなってしまって、仕方なく自分の部屋からあの海を眺めるようになった。
神様、今からこの窓から飛び降りて、海まで走っていくなんて、罪ですか……?
星空の下で彼のことを思う。この星空を
ini/tm「彼と見たかったな……」
コメント
2件
丿乀って別に入れようと思って書いたわけじゃないんですっ!ぴったりだったので・・・( ^ω^)・・・
梓夢さん、第2話も素敵でした…!二人とも「運命の人」と感じ合っているのに、まだ出会いの瞬間だけでお互いの正体も知らないもどかしさが胸に響きます。特にiniさんの「窓から飛び降りて海まで走るのは罪ですか」という独白、切なくてドキッとしました。人魚姫の寓話を下敷きにしたこの距離感、続きが気になります!