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息をしながら暗闇の中で身を潜めたいた
廃墟の病院。
冷たい空気が肌を刺すようで
何かが背後から迫ってくるような錯覚に囚われる
『ここにいる的な?』
低い声が響いた。
背筋が凍りつく。
ゆっくり振り向くとそこに居たのは…
“王嘉龍(ワンジャーロン)“の姿があった。
『こんな場所で俺から逃げれると思った
的な?』
王嘉龍の瞳が不気味なほど暗く光る。
喉の奥で息を詰めた。
「香…どうしてここがわかったんだぜ?…」
香は微笑む。
『俺はお前のことならなんでも知ってる的な』
その言葉はまるで呪いのように俺の心を締め
付けた。
そして…病院の奥から軋む音が響く。