※ 百合
 
 
 
 
 
 
 
 
 貴方をね 、私は愛してたの
 誰よりも貴方が好きだったの
 貴方が笑えれば其れでいいの
 同性なんて性別を超しても 、
好きは止まる事は無い
 其れはずっと 、一生 、否永遠に
 
 
 
 
 さくら「 今年も桜が咲いたよ 。ほら 、今も桜が笑ってる 」
 幼馴染の私に毎年言った言葉
 きっと無意識に 、意味を持たず
貴方は私にずっと伝えてた
 けれど其の言葉は
聞かせられる度に私を幸せにしてた
 貴方と名前が同じ桜は
只管に綺麗で 、でも貴方以上に
好きには成れなくて不思議な感覚
 貴方の頭に乗る花弁を
取り乍何時も考える
 花弁を取った時 、桜が開花したと共に
咲かせる笑顔が何よりも大好きでした
 だから好きを伝えたの
 茅冬「 私さくらが好き 」
 貴方は深く考えず頷いた
 さくら「 私も花の中で一番好きっ 」
 弾けたように伝えられた言葉は
あまりにも勘違いで 、 思わず笑いが零れた
 茅冬「 違うの 、私は貴方が好き 」
 もう一言付け足す
 そうでもしないと
また笑ってしまう勘違いが待っている
 茅冬「 勿論恋愛感情として 。大好き 」
 貴方は少し吃驚して微笑んだ
 沢山の表情を魅せたけれど
どれもふわっと散りそうな儚さがいた
 さくら「 そっか 、私も好きだよ 。恋愛感情じゃないかもしれないけど 」
 知ってるよ 、 そんなもの
初めから淡い期待なんて
持ち合わせなかった
 だから掠り傷すら付かない
____筈でも大粒の涙が落ちてきた
 さくら「 大丈夫嫌いにならないから 」
 そんな事を言って慰めてくれた
 
 
 んだけどな 、あの日から7年もすれば
何時かの思い出として
貴方の削除項目に入っていた
 私は其の記憶だけは消すまいと
ずっと想っていたのに
 貴方は 、さくらは 、
矢っ張り好きになってはくれないよね
 自己満で思い出で入っていたみたい
 
 私は貴方に迷惑掛けそうだから
桜の舞う青空を飛んで 、
桜の花弁が落ちる地面迄逝きます
 最期くらい此方見てよ
 って我儘で嫉妬深いよね
 私は最期幸せそうな貴方と
私が居た筈の場所にいる
嫌いな人を見つけては飛びます
 愛してたよ
 此れからもきっとずっと愛する為に
 貴方に笑顔で桜を見てもらう為に
 冬は去ります
 
 いってきます 、そして有難う
 茅冬「 今年も桜が咲いたよ 。ほら 、今もさくらが笑ってる 」
 
コメント
10件
ノベル書くの上手 すぎません!?!?!? もう、使い慣れてる、? って感じで、、🤦🏻♀️💕
え、好き たっちゃんて天才??? 長文で感想したいから時間くださ