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ルド
1番最初は強姦だった、そっからガラクタや商品になりそうな物と交換で援交するようになった。
ごみ収集に行かなくても使える物を救えるから週に2、3回ほど行っていた。
行為中は手袋をしているにも関わらず手は痛みがあった。相手と行為中は手を繋がずにシーツ又は自分の手を握り締めていた。
援交のことはレグドは知らない、レグドに知られてたらルドはきっと口先では止めるって言いそう…
ザンカ
ルドの欲に巻き込まれた自称凡人。
彼が考えたのは未成年ということのみ…つまり男だということは勘定に入ってない!!
一応心のどこか隅っこでルドのことを悪しからず思って気にかけているけれど、カマかけたり煽り煽られ気付いてない。
この後きっと色々なことがあるんだろうけど結ばれる。
気合いや、その他もろもろにより書けなかったシーン集
時間は色々前後してる。
シーン1
「ザンカが初めてなら、俺は嬉しかったかもしれない」
背中を伝うのはルドが大きな赤い瞳から落とす涙。抱きつかれたままルドの涙を止めようと肩に置かれている頭を少し乱雑に、でもなるべく優しく撫でる。
普段は何も知らないような純粋な青年に見える、けどその内心に刻まれた傷は思うよりも深い。
(お前が、ルドが望むなら…なんて)
「…俺の初めてはお前だけどな」
慰めの為の言葉か、本音か、その違いは分かりそうもなかった。
シーン2
「可愛い…なんて思っちょらんかったんに」
清掃が終わって車内で窓を眺めながら小さく溢した。幸いにも周りは寝ているか、騒いでいるの2択で誰も聞いている様子はなかった。
舗装もされていない道を走る車の揺れに身を委ねながら本部にいるルドのことを考える。
地毛とは思えない髪色に引き込まれるような赤い赤い瞳。事実ルドの目を逸らすことが最近はできていない。
(クッソ、なんじゃこの感情。)
形容し難い燻った感情があの日からずっと続いている。
シーン3
「ザンカが良い」
「エンジンは確かに、おれの恩人だけど…」
大きな目で見上げながらルドは言えない心情に口を何度も開閉している。
「言えんこたぁ無理にゆわんでええ」
「言いとうなったら言え」
笑いかけるでもなく、頭を撫でるでもなく、ただ目の前の少年が今を安心できるように。
その内心がわかったのか、ルドは最初に会った時みたいに素直にありがとうと溢した。
シーン4
「ルドくんは、いつから尻尾ふっとたん」
なぁ、と顔を動かせないように顎を掴みながら目を覗き込む。
その手には何故か力が籠っていてルドは普段こんなことをしないザンカに僅かながら恐怖と、痛みに顔を歪めた。
「なぁ」
(俺はなんでこんな、イラついてんじゃ)
(何にイラついてんじゃ…)
ザンカの手が離れた瞬間に、気迫に背後へと後ずさる、けれど下がった背中は直ぐに壁に当たる。
近付いてくるザンカはゆっくりとルドの横に手を付く、徐々にザンカの顔がルドに迫る。
壁に触れていない方の手でルドの頬を撫で下げている顔を優しげに上に向かせる。
恐怖か、困惑かルドの下がった眉を見て満足そうにザンカは笑った。
シーン5
曖昧な定義付けされていない関係をどうにかしなければならないと先週から頭を抱えていた物のどう切り出すか…
「ザンカ」
「…ルド」
どうしたという意味を含めながら顔を向ければ手袋ごと固く手を握り締めて俯くルドがゆっくりと口を開いた。
「これ以上、ザンカに迷惑は…かけられないって」
「……思って」
言葉が所々途切れながらルドは話す。
「迷惑うて、俺とお前が同僚じゃけぇか?」
ハッとしたように目を見開けば、バツが悪そうにうなづいた。
「なら止めるか、この関係」
「…おう」
素直に受け入れるルドに少し苛立ちを覚えながら、俯いて悲しげな雰囲気を漂わせる小さくて我儘を言うことを知らない少年の口を塞ぐ。
「は…?」
「同僚がいけんなら恋人にでもなるか?」
見上げてくるルドの頭を丁寧に撫でれば、ゆっくりと抱きついてくる。
「で、どーすんだよ」
問いに返ってくることは無かったけれどルドはギュッと抱きつく力を強めながら何度もうなづいた。
以上!おしまい!!