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「…後悔しても知らんけぇな。俺は止めた」


ザンカの声が2人だけの廊下に消えていったと思えば、ザンカの手が離れて輪郭を確かめるようになぞられる。

その動きを追うようにザンカに顔を向けた瞬間目には赤が反射した深い青が見えた。

唇には柔らかい感覚…キスだ。


「…今から俺はお前にこう言うことをしようとしよる。」


「げにええんか?」


「今なら…」


ザンカはまるで一度始めたら、手を出したら離すことができないとでも言いたげだった。

お前は俺に何の感情も持っていないだろうと火照る体とは対照に考える頭は酷く冷えていた。


ザンカの襟に手を伸ばし体を寄せて勢いのまま再度キスをした。

つまり無言の承諾、ルドも同意している。


「…下手くそ」


襟から手を離したルドを軽々と姫抱きをして自室に足を早めた。


「そ、そんなことしなくてい」

「暴れると落ちるで」


落とされたくないからか、ザンカの体温が自身の熱と同調しているのが心地いいのか、理由は定かではないがルドはギュッとザンカの首に手を回した。




抱えたまま器用にドアの鍵を閉めて、ベットに下ろされた。ベットの脇にはザンカの愛棒が立て掛けられてる。

よくよく考えれば、ザンカの部屋に入るのはこれが初めてだ…


「隣は誰もおらんけど、念のため静かにな」

「わかった」

「ええ子」


頷くと少しだけ柔らかそうに笑って、またキスをしてくれた。触れるだけの優しいキスを。


「ルドは、どこまでやりたい?」

「…わかんない、でもずっと熱い」


頬を撫でて耳を触って頭を撫でる。

口調は、厳しいのに触れる手はどこまでも優しい。


あぁ、酷くしてくれたら苦しくないのに…


「苦しなったら、直ぐ叩いてくれればやめるから」


そう残して今度は少し開いていた口に舌をゆっくり混ぜる、直ぐに口の中が一杯になって頑張って飲み込もうとしてもザンカと俺のが混ざった涎は口から溢れた。


「ん…ふ、……っ」


あんな事を言ったくせに無理矢理じゃなくて丁寧にゆっくり。でもあったくて、気持ちいい。


ギュッと瞑った瞼では何も見えないけども、ザンカはずっと優しく頭を撫でてくれる。


頭を撫でていた指はいつの間にか下降して頸をゆっくりとなぞっていく。キスだけでいっぱいになった頭はグラグラと揺れて酔っているんじゃないかとルドは錯覚する。


じっくりと蛇がトグロを巻くようにずっと続く快感にルドはフッと意識を飛ばしてしまった。



ザンカにもたれ掛かって薄く寝息を立てている。


「エンジンの奴酒でも飲ませちょんのか?」


成長期なのにも関わらず軽い体は規則正しく胸を上下させている、今日のことを酒のせいにして忘れてしまおうか…と思いながらも頭では絶対に違うだろうと否定をするザンカ。


「はァァァァ」


深い深い溜息がザンカと寝ているルドしか居ないザンカの部屋に響いた。




朝日が差し込んで緩やかな夢から目を覚ます。毎度の事ながら内容なんて覚えてない、随分と早い時間に起きてしまったと6時手前を指す掛け時計をおぼつかない頭のまま見つめる。


ドンと背中に軽い衝撃、何事かと頭は少し冴えたもののどうせこの部屋には自分を含めて2人しか居ないのだから原因は自ずと1人に絞られる。


「朝っぱらからなんじゃ…」

「巻き込んで…ごめん」


いつに無くしおらしいルドは顔を合わせないように背中側の服をギュッと握って顔を押し付けてくる。


「別にキスぐらい、お子ちゃまなルド君には幾らでもしちゃるわ」

背中から動こうとしない頭を撫でてやれば

「ザンカが初めてなら、俺は嬉しかったかもしれない」

そんな小さい独り言が溢れた。


背中を伝うのはルドが大きな赤い瞳から落とす涙。抱きつかれたままルドの涙を止めようと肩に置かれている頭を少し乱雑に、でもなるべく優しく撫でる。


普段は何も知らないような純粋な青年に見える、けどその内心に刻まれた傷は思うよりも深い。


(お前が、ルドが望むなら…なんて)

「…俺の初めてはどうせお前だけどな」


慰めの為の言葉か、本音か、その違いは分かりそうもなかった。

溶けない白氷に愛情を

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コメント

19

ユーザー

これぞ国宝 栄養には最適ですね︎︎👍

ユーザー

ぁあぁぁああぁあぁぁあ栄養マウンテンだあぁあぁあぁあさいごぅうぅうういっぱいおさないとぉぉおぉありがとうございまぁぁあぁぁす

ユーザー

ああああああああああああ😭😭😭😭😭😭栄養過多が😭😭😭😭最高すぎます😭😭😭😭ハート押す手が止まらない😭😭😭😭😭😭

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