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「いく丸はお腹空いた・・・」
ペタンと座り込んだ。
「ここからタヌキのエリアだ、同伴は
無理だな って言うか〜なんで俺なんだ?」
「あたしゃ〜いく丸だよ、ちょいと有名な 犬なんだよ。あそこに見えるレストランでいいから連れて行っておくれ。」
「な、なに? あそこのレストランはSクラスタヌキし か入れない高級店。 間違っても犬は入れん! 一緒にいた俺まで捕まるだろ。」
「この線は見なかったことにしてあたしゃ
タオルで顔を隠すから大丈夫だよ。 こう見えても逃げ足は早いから心配する んじゃないよ。」
「はぁ~逃げ足だと? 笑わすなよ(怒)」
いく丸はケヌキの尻尾をくすぐった!
「こっ、コノヤロー笑ってしまったじゃね
ーか!」
「アンタ〜アホだな・・・」
「わかった、わかったから俺の後ろに
ついてこい! 一言も喋るなよ、いいな。」
ケヌキはいく丸を連れて境界線の向こうには見える高級レストランに向かった。