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そんな訳で、まずは食べられる野草の採取からスタートだ。
まずは学校裏に群生している、フキやミツバから採取開始。
更に花壇を侵食しかけているスベリヒユとか。
しれっとその辺に生えているシロザとか。
学校境の金網にくっついているヤブカラシの新芽部分とか。
学校駐車場の隅で伸びまくっていたツユクサとか。
雑草を駆除するような勢いで採取しては、バケツに突っ込んでいく。
ちなみに暑い。
この学校は低山の谷間にある。
風が通らないので不快指数は最高だ。
その鬱憤を晴らすかのように獲物を捕りまくる。
まあ獲物と言っても雑草扱いのものばかりなのだけれど。
結果。
「流石にもうこれで充分ではないかい」
そう川俣先輩が言う程の収穫をしてしまった。
本来の山菜なら怒られそうな状態だ。
「ならば今日はこの辺にしておいてやるのです」
未亜さんの言葉で撤収準備に入る。
ちなみに本日の収穫は、部の備品として買った200円のプラスチックバケツ3つに溢れている。
フキだけでバケツ1つ分だ。
「暑いので昼食休憩。次の集合は午後3時な」
「もっと早いほうが時間に余裕が出来ると思うのですが」
「これくらい遅くないと漁船が動いていて面倒らしくてさ。あと今日は潮の関係で、遅い方が有利らしい」
とりあえず解散。
見ると半袖の先の腕が完全に日焼けしていた。
暑いというか、やばい。
日焼けクリームでも塗っておけば良かったのだろうか。
持っていないけれど。
取り敢えず採った野草は、バケツごと先輩、僕、未亜さんが寮へ持ち帰った。
水に浸けるなり、濡れ新聞紙を被せるなりして。
寮の自室でエアコンを効かせて置いておく。
僕はエアコンを最強にして、昼食用に買った菓子パン2個を食べつつ、釣り用の装備を色々確認。
僕が持っていくのは竿1本。仕掛け入りプラスチックボックス。折りたたみ式水くみバケツだ。
仕掛けの数と種類は充分揃っている。
各種おもりやウキなども大丈夫。
針を外したり、何かと便利なラジオペンチとか。
トゲがある魚用の魚挟みとか。
何かと使う、頑丈で切れ味のいいハサミまで。
ひととおり確認して荷造りして、これで準備は万端だ。