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#ミステリー
鬼霧宗作
202
さなめ
538
江藤ルミエール
415
突然の出来事に、誰もが声を失った。
尻山の首が飛んだ瞬間、血しぶきが教室の床に広がり、その場が赤く染まる。
胡桃の顔や服にも血が飛び散り、その衝撃に耐えきれずに崩れ落ちるように失神した。
「うわああああああ!!」
「ぎゃあああああああ!!!」
絶叫が教室中に響き渡る。誰かが椅子を倒し、誰かが壁際まで後ずさる。しかし、その混乱の最中……
「うああああああ!!!」
今度は獅子頭常が叫び声を上げた。尻山の死に動揺していた彼は、バランスを崩して扉の向こうへ足を踏み出してしまっていたのだ。
ばしゅっ!!!
その瞬間、彼の首も吹き飛んだ。まるで刃物で一気に輪切りにされたかのように、頭が宙を舞い、床に落ちる。その胴体はしばらく痙攣を繰り返しながらも、数秒後には力なく崩れ落ちた。
再び、血が広がる。
今度は、扉の前が真っ赤に染まる。
「ひっ……!」
「嘘だろ……?」
誰もが息を呑み、身動き一つ取れない。教室の空気が一瞬で冷え切り、静寂が支配する。その中に、かすかな息遣いや嗚咽が響き渡るのみだ。
黒服の兵隊たちは、無感情な顔で遺体に黒い布をかけていく。その姿が、ますます恐怖を募らせる。
何も感じていないかのように、兵士たちは尻山と獅子頭の遺体を運び、教室に新たな恐怖をもたらしていた。
その光景を眺めながら、スダはゆっくりと口を開いた。
「ああ、言い忘れてましたね」
彼の声は、まるで日常の会話のように淡々としている。教室内の全員が、少しも安心できる隙間を見つけることができなかった。
「先ほどお伝えしたと思いますが、教室の中で行動してください、と。
外に出ようとしたら、首輪が爆発する仕掛けになっています」
その言葉が響いた瞬間、教室内の空気はさらに重く冷たくなった。
尻山と獅子頭が死んだ理由が、ようやく理解される。その瞬間に、すべての学生の顔が絶望に染まった。
「そ、そんな……」
「出ただけで……こんな……」
座り込んだまま震える者、机の上で顔を覆う者、歯を食いしばりながら涙をこらえる者……。
だが、スダはそんな彼らの様子には一切の関心も示さず、尻山の遺体を軽々と飛び越えると、開いたままの扉を冷静に閉めた。
「扉はきちんと閉めておかないとね。」
彼はそれを言いながら、ゆっくりと振り返った。
「学校で習いませんでしたか?」
その言葉は、まるで冷酷な教師が生徒を叱るかのように響いた。
教室の中で、誰かがかすかに呟く。
「……結局……あいつらも無駄死にだよ」
その声はすぐにかき消され、再び教室内には冷たい沈黙が支配した。
静寂の中突如、耳障りな電子音が教室に響き渡る。
ぴぴぴぴっ!!!
その音が、全員の神経を鋭く尖らせる。
次の惨劇が、すでに幕を開けようとしていた。
学生たちは、恐怖と共に一気に顔色が変わる。
その音が意味するものを、誰もが直感的に感じ取っていた。
そして
ぴぴぴぴぴっ!!!
デジタル時計が再びカウントダウンを始める。
残り時間:10時間25分43秒
時間が無情に刻まれ、教室の中での命の価値が瞬時に消失した。
この恐怖と絶望の中、すべての選択肢は奪われ、ただ一つの結末が待っているだけだ。
「次は誰かな?」
スダが冷たく呟き、その声はさらなる恐怖を教室中にばら撒く。
誰もが震えながらその時計を見つめ、逃げ場のない現実に囚われていた。
教室内の緊張感はさらに強まり、誰もが次に起こるであろうことに恐怖と絶望の色を濃くしていった。
コメント
1件
うわ、17話めちゃくちゃ重かった……。尻山と獅子頭、あっけなくやられちゃったけど、あの「外に出たら爆発」ってルールが明かされた瞬間の絶望感、ゾッとしました。スダの「学校で習いませんでしたか?」って台詞、皮肉が効いてて逆に怖い。カウントダウン再開のタイミングも嫌な感じで、次が気になって仕方ないです。