「__…ん、つか…く…」
ん…、?
「司くん、起きてー?」
「類…?」
目覚めると目の前に類がいた。眠る前の状況を思い出すため起き上がり手を伸ばす。ずっと机に伏せていたため体が痛い。まだぽやぽやとした頭で周りを見渡すと生徒一人いない放課後の教室のようだった。放課後のようだな、と呟き笑うと「…もう放課後だよ」と類が話した。放課後、ほう、ん?
「れ、練習に遅れてしまうではないかーーー!!!???」
どうしてもっと早くおこしてくれなかったんだと類の胸元をぽこぽこと叩く。
「い、いやあ、あまりにも司くんが気持ちよさそうに眠っていたからね、?僕も眠くなって一緒に寝てしまっていたんだ」
ならまぁ…しょうがないな。…ではなく!!
「とりあえず早く!フェニックスワンダーランドに向かうぞ!!!」
寝起きだからか動作がゆっくりな類の手を引いて急いで学校を出た。
それからオレ達は猛ダッシュでフェニランへ向かった。
「ぜぇ…はぁ…」
「ぎりぎり間に合わなかったねぇ…」
全力疾走したあとだから息が荒かったが、類は不思議なことに息が乱れていなかった。何故だという疑問と体力があるのだなという尊敬をしながら息を整える。汗だくで服が体に張り付いて気持ち悪い…下手したら透けてるんじゃなか、これ。女性陣に見せるのは気が引けるな…。
「っ…」
「?るい_」
「司くんたち大丈夫?!」
「あ、ああ。大丈夫だ…、遅れてすまん。着替えてくるな…」
「別に、特別遅れてきたわけじゃないんだから、そんな急がなくていいからね」
「うん、ありがとう二人とも」
更衣室に向かい汗で濡れた制服に手をかける。走っている間は脱いでいたが、やはり真夏にセーターを着るのはもうよくない気がするな…。暑いし、明日から着用せずに学校に行くか。そういえば類は夏も冬も関係なく長袖に灰色のカーディガンを着て袖を捲り上げるという同じ服装だが、暑くないのだろうか?
「類!」
「えっあ、どうしたんだい?」
「その前にお前がどうした?」
何かおかしいかい?とあからさまに動揺しながらオレから目を逸らしながら質問で返す類。隠すのが下手すぎるだろうそれでも役者か…。だが、何故取り乱す事などめったにない類がこんなに動揺しているのだろうか。オレの天才的な推理力で考えてみよう。さっき、えむ達が近づいてくる少し前から変だった。顔も赤かった気がする。そしてあまり汗をかいていなかったはずがいくつか類の額や首元に水滴が垂れている。ということは…!
「体調を悪いことを隠しているな!?」
「え?」
「む、違ったか?」
「別に何も隠していないよ」
いや、だが絶対に何か隠している。うつむいてゔーんと考えているとふと類の下半身に目が行った。ふふん、そういうことか…♪
コメント
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フォロー失礼します!
早くイチャラブ類司が見たいんだよこっちはー!!!類やったれ!!