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その日は、○○を家まで送ることにした。
久しぶりに○○と歩く。
凄く嬉しかった。
○○「……ごめんね、なんか……」
💜「俺の方こそ……」
○○「女の子たち、待ってるんじゃない?いいの?行かなくて…」
💜「ん?待ってないよ?全部断ってるし。」
○○「珍しっ、」
💜「気づいたのおれ。」
○○「ん?」
💜「どんなにモテても、楽しいのって最初だけなんだよ。でも男って馬鹿だからさ(笑)モテたいわけよ(笑)」
○○「ふーん。」
💜「でも、おれ、○○じゃないと無理みたい…」
○○「……意味わかんないし、そうやってみんなを落として遊んでるんでしょ?」
💜「まぁ、そう見えちゃうか、そーかー…」
もうすぐ○○の家だなと言う所で、○○の足が遅くなる。
○○「………💜」
💜「ん?」
○○「………帰りたくないって言ったらどうする?」
💜「え?どゆこと?」
○○が震えながら俺を見る。
何かあるんだろう。
💜「俺ん家くる?」
○○「………」
💜「手は出さないから安心して?笑」
○○「……っ。」
あれ?なんも返事がないと思ったら、○○が震えながら立ち尽くしていた。
おれは○○をそっとだき抱えると、自分の家に連れて帰った。
💜「はい、ココア…」
○○「……ありがと……」
○○はココアを口にし、深く深呼吸をすると、話し始めた。
父親から暴力を受けてること。暴力と言っても、性的な方で。どんなに抵抗してもやられてしまうと、震えながら話てくれた。
そのせいで、甲斐とは、出来なかったとのこと。
甲斐からは、それで殴られるようになったとのこと。
「今の話、本当か?」
💜「うわっ、親父!」
○○「えっ、あ、あ……(パニック)」
💜「○○、大丈夫、大丈夫だから、落ち着いて。大丈夫……俺の父親、警察官なんだ。」
「今の話が本当なら、君を保護しなくてはならないし、そんな家に返すわけにはいかないな…」
💜「父さん、これなんだけど……」
俺はそう言って今日撮った動画を見せた。
「……被害届だす?」
○○「あ、いや、その……」
💜「学校からとめられたし、その後おれ、そいつ蹴飛ばしちゃってんのよ…」
「守るためだろ?」
💜「ん、まぁ…」
「この件は学校とも話すけど、家庭の件は…とりあえず任せろ…とりあえず今日は泊まっていきなさい。」
○○「……あの」
「ん?」
○○「これって。証拠になりますか?泣」
そう言って、震えながら自分のスマホを取りだし、ある動画を見せてくれた。
そこにはしっかり父親の犯行の一部始終が写ってた……
しかも日付は……別れる前。
この頃から○○の束縛がきつくなった。
💜「○○…お前……なんで…泣」
俺がモテることに天狗になってた間に○○は、こんなにも苦しんでて、俺に助けを求めてたんだ…
なのに、
なのにおれは……
「……よく耐えたね。お父さん捕まえるし、たくさん話を聞くことになるけど。いいかな?」
○○「……はい」
💜「○○、大丈夫。おれ、ちゃんとそばに居るから。今度こそちゃんと……」
「……💜。男なら好きな女、死ぬ気で守れ!わかったな?」
💜「はい!だから……父さん、○○を…」
「あとは任せろ。○○さん、少し辛い日が続くけど、乗り切ろう。💜じゃ頼りないかもしれないけど、君は、ひとりじゃないからね?」
そう言うと、父は出かけてった。
うちは、父子家庭。
💜「さ、夕飯注文して待つ間に風呂……あ。○○着替え……あ、そだ。 」
○○「……夕飯、キッチン借りていいなら、作るよ?」
💜「え?いいの?でも材料買いに行かないとないよ?行く?そしたらついでに着替えも買うか。」
俺たちはタクシーで、少し離れたショッピングモールに来た。
💜「てか、夕飯、今日は食べてこ。ね?疲れてるだろうし、明日…作ってよ、」
○○「ん。わかった…」
買い物を済ませ、レストラン街で、ご飯食べ、タクシーで帰宅。
先に○○にお風呂入ってもらったのはいいけど、布団が無いことに気づいた……
一緒に寝る訳にもなぁ…
いや、でも。そりゃ、一緒に寝たい思いもないわけじゃないけど、それはそれで、おれ、耐えれる自信無いしなぁ…
とか、色々考えてるうちに、○○が上がってきた。
ゆっくりしててと言って俺も風呂へと思ったら……
○○「……なるべく早く上がって来て欲しい……です。その………1人だと、怖い……」
なるほどそっか……
💜「ん、じゃあ、脱衣場にいる?おれシャワー終わったら、ドア越しにお話しよ?」
そう言うと、ちょっと安心したよな顔を見せる○○…
シャワーを終え、話しかけると、
泣きそうな声で返事が返ってきた。
まぁ、前は一緒に入ったこともあったけど……さすがに。
冗談で一緒に入る?と聞いてみたら、別にいいよ、って……
は??え??
俺の方がパニック……
絶対耐えらんないと思ってたら、タオルを巻いた○○が入ってきた。
おれは、手でそっと、自分の物を隠した。
○○「………ごめん、迷惑だよね…」
💜「ん?それは無いけど…一応言っておく、俺も男だよ?我慢の限界もあるから……その時は…引っぱたいてくれていいから……」
と、言った先に、○○は俺に寄りかかってきた。
○○「わかってるよ、それくらい………💜のことだもん(笑)」
💜「てことは…」
○○「……嫌なこと忘れたいし、忘れたくないの…💜に抱かれたこと……泣。」
💜「○○?」
おれは、○○の頬に優しく触れると、そのままキスをした。
○○「……ッ!!………んッ…///」
💜「○○、上がろ、ベッドいこ?」
○○「……うん//」
それからおれは、何度も○○を抱いた。
○○も俺を求めるかのように、何度も抱きしめてた……
疲れ果て俺の腕の中で、スヤスヤと寝息をたてる○○…。
💜「一生、大事にする……チュッ」
おでこにそっとキスを落とし、抱きしめ俺も眠りについた。