54日目
今日、ナイトコードに変なチャットがあった。
送り主は絵名だった。
…どうしたんだろう、何か、嫌な予感がするな。
まふゆ
2024年 11月 11日 (金)
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私が病室で寛いでいるとコンコンとノックがして、扉が開いた。
(奏達かな…)
なんて期待していると、今最も会いたくない人が入ってきた。
『ッ……え、?』
顔は引き攣って、嫌な汗が止まらなかった。
「まふゆ…何で!?こんなの可笑しいわよ…!」
『ッ、違うの…、私の意思で ー』
するとまたノックが聞こえ、扉が開いた。
「まっふゆー!今日は奏と絵名と来たよ!
……って、あれ、、?」
「ま、ふゆ…えっと、そっちの人って……」
「え、どうして…」
『あ…違うの、待って……』
「…そうなの!?宵崎さんに落とされたのね!!」
『違う…ッ!』
「え、何……ッ、!?」
奏が困惑していると■■■■■は奏の首を思いっきり絞める。
『何、して……!』
頬から伝う涙もお構い無しに私は■■■■■を奏から引き剥がそうとする。
絵名と瑞希もやっと状況を理解し、一緒に引き剥がそうとする。
「が…ッは”……カヒュッ…ぁ”…」
「なら宵崎さんも同じ目に合わせないとね…!」
「待ってください、!奏はわざとやったんじゃないんですよ!!こっちにも事情があって… 」
「うるさいわね!!黙ってなさい!!!」
すると■■■■■は瑞希を足で突き飛ばす。
「痛ッ……!?」
「瑞希、!大丈夫!?」
『瑞希…ッ、!■■■■■もう辞めて、!!』
私が声を荒らげる。
でも■■■■■は「どうして…言ってくれたら良かったのにねぇ」と笑うだけ。
生きてきた中で1番、怖かったし身の危険を感じた。
すると絵名がポケットから出したカッターで
■■■■■の腕を切りつける。
「何するのよ…!」
「あ”ッ、!?」
■■■■■は絵名からカッターを奪い、絵名の腕を切り付ける。
奏はやっと■■■■■の手から解放されて、壁にぐったりもたれかかっている。
「はヒュッ…はーッ…は~ッ……」
「もう…なんなのよ……!」
■■■■■は血のついたカッターを私達に向けて、ゆっくり口を開いた。
「……今後一切、まふゆに近付かないで貰いたいわ。」
「な、そんな無茶な…!」
「もしこれからも近付くと言うのならば…
今ココで殺すしかないわね!!」
■■■さんは今まで以上に声を荒らげて、私達にカッターをより向けて脅す。
『何で…もう辞めて……!!』
『私は大丈夫だから…!』
泣き叫ぶ私の声は聞こえていないのか、
おかあさん は「ねぇ、何か言ったらどうなの!?」とまた声を荒らげている。
「ッ、皆…逃げよう、!」
瑞希は絵名と奏の手を引いて、廊下に出る。
「待って、でも奏は走れるの!?」
「少し、ッ落ち着いた…から、、」
「急いで、!!…まふゆも!」
瑞希は私に手を差し伸べる。
……でも、私は首を横に振った。
「……え、?」
奏も絵名も瑞希も焦りの表情を見せる。
『……私はいいから、皆は…早くニゲテ』
壊れそうになる感情を捨てて、私は皆に告げる。
皆は私を信じたのか、頷く。
「絶対、また会うよ……!」
「うん、…奏、瑞希、逃げるわよ!!」
「分かった…皆、25時、屋上で。」
その掛け声を後に、皆は一斉に走り出してしまった。
おかあさんはイライラしすぎてカッターを壁に投げ、刺す。
「なんなのよなんなのよなんなのよ……!!」
おかあさんは拳をドンッと壁に突きつける。
「…はぁ、、まふゆ、大人しく待ってて頂戴ね。私はアイツラを殺してくるからね!」
カッターを壁から抜き、ニコッと笑うおかあさんは凄く怖かった。
『…分かった、イッテラッシャイ』
私の言葉を後に、おかあさんは廊下へと走り去っていった。
『……皆、ニゲテ…』
私は窓を開け、窓枠に足を掛ける。
涼しくて冷たい夜風を体で感じる。
『……今度コソ…怖クナイヨネ』
そのまま私は飛び降りた。
……さいごまで、皆を想っていた。
コメント
8件
おい! 毒わかめ!何をしているんだぁぁぁ!
まふゆママ、、、 日記の内容が合ってきたな、