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賑やかな中華街。
表だけ綺麗な中華街。
空気が薄い中華街。
夜に照らされるネオンライトが、チカチカ光る。
ネオンの光で、雨が輝く。
綺麗だけど、綺麗じゃない。
汚い光に包まれながら、私は歩く。
何処に行っているのかもわからない。
ただひたすらに歩く。
今を考えながら。
目から涙が出てきた、のか?
違う違う違う。
雨だ。きっと、きっと。
ドッ、
(?)
私は何かを蹴った。
人、、、?
雨で目が霞んでわからない。
もう一度蹴った。
モゾッ。
動いた、人か。
「起きな、ここは布団じゃない。ここは、、、」
何処だ?
私は上を見た。
(人気のない、、、路地裏、?)
もう目の霞は取れていた。
私はもう一度その人を見た。
(!!??)
翼、、、?! それに、天使のような輪、、、
いや違う、天使か。
でも待て。天使はこの世に居るはずない。だって、
この天使が政府に見つかったら、、、殺される、、よね、、、?
…
スッ、ドッ。
私は咄嗟に、その天使のような何かをおぶった。
(何してっ?!?)
自分の心ではそう強く思っていた。でも脳が言うことを聞かない。
逆か。
気づいたら家のすぐ隣まで来ていた。
私の家は、アパートだ。
でも、ここら辺は雨が多いので、3階まで雨の水で沈んでいる。
雨で入れないので、隣の家の屋根から、鉄の板を伝って家へ入る。
(今日も植物だらけ)
そう思いながら小さい窓辺のベッドへ天使を下ろした。
ドサッ
私は彼女をまじまじと見つめた。
(やっぱり天使だ)
私はベランダで、夜が明け始めた中華街を見つめながら心へ聞いた。
(もしあの天使が見つかった、殺される。私も。これからどうするの?)
不安な気持ちのまま、私はいつの間にか寝ていた。
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