路地裏の天使。 二話
チュンチュン、.。・°
「ん、、、」
眩しい、、、
今日は久々に晴れかな、、、
私は薄目で目を開けた。
(人、、、?翼、、、?)
「アッ!!!」
私は勢いよく飛び上がり、目をバッチバチに開けた。
目の前には、少し宝石の砂が入った白髪で、シャボン玉の様な瞳、
少し汚れている真っ白なワンピース、透明な天使の輪を持った、
優しい顔つきの天使がこちらをびっくりした様子で、恐る恐る覗いていた。
「びっくりさせちゃった。大丈夫?」
私も恐る恐る聞いた。
天使は私みたいに、目をバッチバチに開けて、首を横へ振った。
「ふふ、、、」
何だかそれが面白くて、私は久しぶりに笑った。
笑ったんだ。
(!?)
私、笑った?
天使に目を向けると、天使も少し微笑んでいた。
「ねぇ、天使。名前、なんて言うの?」
天使は、少しびっくりした様子で、口を開いた。
「ラ・ルナ」
少しか弱い、優しい声でそう答えた。
「ルナ?」
天使は頷いた。
「貴方は?」
そうだ。言ってなかった。
「私は、銀鏡玲。玲って呼んで。」
「レイ?」
ルナが聞き返した。
「そう。玲。」
風が吹いた。こんなに気持ちの良い風はいつぶりだろう。
私はベランダの下を覗き込んだ。
雨でできた小さい海の中で、太陽の光が泳いでいる。
今日は何だか、特別な日になりそうだね、ルナ。