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朝が来てしまった…。
『まぁちゃん』は、お父さん、お母さんとお別れのあいさつ。
お母さんは、ポロポロと涙を流していた。
『まぁちゃん』は、自分の悩みや、辛い事は決して人には話さないんだ。(ボクには話してくれてたけど)
そんな性格を知っているのは、多分お母さんだけ。(ボクもしってるよ)
…だから、お母さんは、まぁちゃんが遠くに行くことは心配でたまらないんだと思う。
あぁ…まぁちゃん、『クレオ』を抱っこしながら泣いてるね。
そして、まぁちゃんが、こっちに向かってきた。
ボクともお別れしないとだね。
最後にボクをギュッとしてくれるのかな。
ボクは動けないけど(気持ち的には)、まぁちゃんに両手を広げて待ち構えていた。
さぁ、まぁちゃん!
最後に思いっきり抱きしめて!!!
…と、思ったら ボクは 真っ暗で狭い所に入れられたんだ。
外で『まぁちゃん』の声が聞こえた。
『タヌくん、ごめんね。』って。
どういう事?
ごめんねって何が?
ここはどこなの?
ずっとずっと暗くて狭い場所で少し揺れながら時間だけが過ぎていく。
外の音は何も聞こえない。
『まぁちゃん』はもう行ってしまったのだろうか…。