その頃逸れたことに気づかない音魅は…
音魅「ねぇ、陸徒くん」
音魅「…陸徒くん…?」
音魅「いない…」
音魅「もしかして私が迷子?」
音魅「す、スマホ」
音魅「…ない。忘れちゃったんだ」
音魅「ど、どうしよう!」
音魅「スマホない事を茜さんに…だからそのスマホを忘れたんだって!」
音魅「動いた方がいいかな?動かない方がいいかな?」
音魅「うーん…」
優真「音魅?」
音魅「あ、優真…!」
音魅「優真!」
優真「ちょ!?どうしたの?」
音魅「陸徒くんと逸れちゃって!連絡しようと思ったらスマホ忘れちゃって」
優真(こんな事思っちゃいけないんだろうけど、焦ってる音魅可愛いな)
優真「2人できたの?」
音魅「ううん、燈真と柚璃と羅輝とみんなで」
優真「とりあえず、陸徒に連絡しとくね」
音魅「ありがとう、優真」
音魅「これで一安心かも」
優真「…もうすぐ花火かな」
優真「音魅、まだ時間あるよね?」
音魅「うん?」
優真「この前も言ったけど、また言いたい」
優真「この気持ちは変わらないことを知ってほしい」
優真「俺は音魅が好きだ」
そう言った瞬間花火が上がった
優真「俺と付き合ってくれませんか?」
音魅「…!」
音魅「あ…えと」
優真「付き合えない、だよね」
音魅「うん…」
優真「音魅は気づいてないと思うけど、君は…」
陸徒「音魅!」
音魅「あ…!」
陸徒「良かったぁ〜見つかって」
陸徒「優真もありがとう」
優真「ほら、もう目を離すなよ」
陸徒「俺は親か?」
音魅(さっき優真は何を言おうとしてたんだろ)
優真(はぁー、これが失恋か…中学の頃付き合ってた人と別れた時よりもつらいな)
そのあと羅輝達と合流し
柚璃「ほら、急いで!」
羅輝「燈真が場所とってくれてるから行くぞ!」
音魅「みんな…ごめん」
柚璃「全然!まだ時間あるし!」
音魅「でも…!」
陸徒「柚璃がいいって言うならいいんじゃない?」
陸徒「それに俺はこうして一緒に花火を見ようとしてるだけで楽しいし!」
音魅「!!」
音魅(やっぱり最近の私は変だ)
音魅(すぐ顔が熱くなっちゃう)
音魅「…私も…!こんな楽しい夏休みは久しぶり…!」
陸徒(やっぱり音魅の笑顔は見ててドキドキする)
その日の花火は忘れられない花火になった
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