テラーノベル

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どうも〜!こんにちは!!山田です‎^^

今回は久しぶりのノベル!!そして今日のカプは??

 ︎︎南雲 ︎︎ׁ ︎︎華太 ︎︎ ︎︎れす!!

⚠️死ネタ ︎︎なぐかぶ ︎︎腐向け⚠️

とっても長いので休憩を挟みながら見てください!

それではど〜ぞ!



________




ずっと憧れてた極道。

だが現実は甘く無かった……新人には目もくれぬ兄貴達、それを覆い被せる様にして起きるパワハラ。

事務作業は毎日徹夜の激務。コーヒーを何本、買っても眠気が収まらない。



_『お〜〜い?新人……?大丈夫??』


華『え………あッ!!すみません!!』


_『い〜の、い〜の……それよりまだ仕事残ってるんだろ?ちょっと分けろよ。』


華『え…、否!!申し訳ないですよ!!』


_『ば〜か……お前の為じゃないの、俺の給料の為!』


華『は、はぁ………じゃあ……この仕事をよろしくお願いします。』


_『ん!あんがとな!!お前の名前はぁ………確か小峠華太だったよな?』


華『え、あ……はい!!』



名前を呼ばれるのは初めてだった。覚えてる貰っている事自体が嬉しくて嬉しくて堪らなかった。



華『あ、兄貴は……?』


_『嗚呼……俺はね、南雲………南雲梗平、宜しくな、華太。』


華『ッ……!!はいッ!!宜しくお願いします!!』



初めて名前を呼んでくれたのは南雲の兄貴だった。

入りたてでわからない事も多かった。だけど大半はこの人のおかげでやり切れた様なもの。

故に成長して行く俺をそっと見守る様な存在でもあった。

そんな兄貴を俺は尊敬し……好意を寄せた。



華『………』


飯『兄貴、何をそんなにボーッとして居られるんですか?ちゃんと、俺の話聞いてます?』


華『え……あぁ、すまん……全く上の空で聞いてなかった、もう一度、話してくれ。』


飯『ウッス………((疲れてんのかな、』



最近は南雲の兄貴を見かけるとそれを目で追うようになってしまっている気がする。仕事も全く頭に入ってこないし、これじゃ舎弟にも迷惑を掛けている……早いとこ現実を見なければならない。



南『よぉ!ちゃんかぶぅ〜』


華『あ……南雲の兄貴!お疲れ様です!!』


南『嗚呼!お疲れ、なぁ?この後飲み行かね?久々にさ。』


華『え……是非…早めに仕事終わらせますね。』



来るの日。兄貴から飲みのお誘いを受けた。勿論返答はOK、でもいつぶりだろうが、兄貴と飲むのは久しぶり泣きがする。



____



南『それでさぁ〜〜!』


華『ははッ!!またあいつ、やらかしたんですね……全く可愛い奴ですね、』


南『嗚呼!…………なぁ華太。』



兄貴と過ごす時間はあっという間に過ぎていく。

酒を飲み酔いが回ってきた頃だった。お互い顔を真っ赤にしている。

突然、兄貴から真剣な顔で見つめられる。



華『え、兄貴……どうされました……?』


南『な、なぁ華太ぉッ……!……あ、あ……あのさぁ〜、』


華『は、はいッ……』


南『…………ッ!!俺さ!!お前の事ずっと好きなんだ!!』


華『…えッ………!?!?////』



兄貴からの爆弾発言。

最初は酔っているのかと思った。



華『あ、兄貴ッ………冗談が……過ぎますよ…アハハ……!』


南『冗談じゃねぇよ……!?俺、本気なんだ……』


華『ッ……!?///』


南『良ければさ……その……なんて言うんだ、』



何時も女のケツばっか追い掛けて告白する以前に、こう言う時には口を尖らせて酔いが回りすぎた程の様な真っ赤な顔を浮かべた。



南『……付き合おう…、』


華『…………え…あ……お、お願い……しまッ…〜〜///』


南『う、うん……俺も!お願いします……?///』



お互い、顔を真っ赤にさせてその日は帰った。



そして幾分にも日が流れ、俺たちは同居を始める事にした。

中々帰ってくる事は無いが、気持ちだけでも……同居人気分で居たいと南雲の兄貴に言われた。



華『だいぶ荷物も整理出来ましたね。兄貴…!』


南『あ……うん、』


華『…どうされました?』



兄貴の浮かない顔。何か不満でもある様にも見える。



南『2人の時はさ………俺の事、名前で呼んでよ。』


華『え……ッ、』


南『……あぁッ!!や、やっぱ嘘!!わ、忘れて!』


華『……………梗平……さん?』


南『………ッ!!』



その時の兄貴の顔は忘れられない。

名前を呼ばれた瞬間抱き着き、買ったばかりのソファーに2人で飛び込むように寝っ転がる。

兄貴は犬のように喜んだ。その顔を見た瞬間、俺は本当に幸せなんだと実感した。



更に時が流れ同居をして数年経つ。

組の業務が落ち着く頃だった。その日は休み、梗平さんも休暇日……2人で家で待ったりしていた時。



南『ねぇ……華太。』


華『……?どうしたんですか?』


南『……俺達、結婚しない?』


華『えッ………、』



衝撃だった。

嬉しいのは嬉しい……けど、何処か切ない気分で押し潰されそうになった。



華『……ッ、ごめんなさい…!!……結婚は、出来ません、』


南『……なんで?』


華『2人共、いつ死んでも可笑しくない職業です……結婚なんて、夢のまた夢ですよ。』


南『…俺はそれを覚悟して言ってる。俺の気持ちは変わらないよ……俺はさ、執拗いからね…。』


華『でも……兄貴、』


南『…言っただろ。執拗いって』



兄貴の決意した顔。

その顔を見た瞬間に、やっぱりこの人とは結婚するべきだと思い、返答をする。



華『…幸せに、して下さいね。梗平さん』


南『ッ……!!嗚呼、絶対に幸せにするよ。華太……。』



結婚を決意した俺達は、職場にバレないように目立たない指輪をした。

同性婚はこの国では認められていない。だからせめてでもムードを出すためにお揃いの指輪を買った。

結婚というものは幸せで、付き合っていた頃よりも兄貴が益々好きになって言った。



そしてこんな幸せな日々が続くと思っていた__,



______



ピッ__ピッ__(((



ピ______



南『…………嘘だろ。』



華太が死んだ__,

不慮の事故……そんなのじゃなかった。車の突っ込み方、完全に華太を狙った様に見えた。



南『…………華太、明日……一緒に家で過ごすって…、言ったじゃん……、』



覚悟していた……つもりだった。



南『……なぁ……華太?』



でもそんなのはただの言葉の末。偽りだった。

頭が真っ白になって、全てどうでも良くなってしまった。

どうしてこうなった……ただその言葉が脳内に過ぎり、頬に涙が蔦った。



間もなく葬式が行われた。

信じたくなかった。信じられなかった。

花一面に囲まれてまるで死人とは思えない程の綺麗な顔。

構成員が次々に別れの言葉を言っていく……そんな中、俺は別れの言葉も言えずに…華太が眠る棺桶の横で立っている事しか出来なかった。



葬式も終わり、事務所に帰る気にもならず…一番華太と思い出のある家に帰った。



南『…………ただいま…、』



当然の様に返答は帰って来ない。

明かりが着いていない廊下を、電気も付けず踏み入れる。



南『……』



真っ暗な部屋。

正直……もうどうでもいい。華太のいない日常は、余りにも苦痛だった。





日々は過ぎ華太が死んでからもう数ヶ月も経つ。

いつも通りに家に帰る。

どうせ何もない部屋と、明かりがついていない廊下をまた歩くのだと考えると苦痛で仕方がなかった。



ギギギッ((



いつもの様に……誰もいない、そう思っていた。



華『あッ……おかえりなさい!!梗平さん__』


南『…………え、』



帰った瞬間、明かりに包まれた廊下。

そこには……死んだはずの華太が俺の帰りを待ち望んだかのように立っていた。



華『風呂湧いてますよ、飯は今から作るんで!』


南『…………ッ!!』



全て察した。

俺が暗い表情ばかりの日常だったから、きっと華太が心配になって戻ってきたんだと……。

同居したての頃で…、飯も暖かくて…美味しかった。

だから今は……今だけは、あの頃の気持ちで居よう__,



南『それでさ……アイツが面白くってさ!!』


華『またですか……!?全く、ちゃんと仕事しないといけませんよ?』


南『分かってるって!!』





こんな日が何時までも続けばいいって__



______



︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎″ ︎︎おかえりなさい_梗平さん ︎︎″



南『………………か…ぶと、』


華『…梗平さん、』


南『…………ずっと……逢いたかった…ッ…、』



ついにこの日が来たんだと悟った。

明かりが着いた廊下に正座する華太。いつもの様に優しい笑顔で出迎えてくれた。


ぽすりと華太に抱き着き、華太の膝で大粒の涙を零した。



南『……華太ッ…、』


華『…………ちゃんとしてくださいよ…、兄貴は………梗平さんは…こういう時はいっつも甘えて、子供じゃないんですから、』


南『ッ……そうだな、』


華『……梗平さん…、生きて下さい。俺が生きれなかった分数々の経験をして下さい。横に俺が居るとおもって、』


南『…無理だよッ………お前がいないと……俺ッ…、』


華『……笑笑…………南雲の兄貴!!!』


南『ッ……!?』


華『……兄貴はしっかりしてるから…、大丈夫ですよ。それに、貴方は独りじゃない。そうですよね?……

梗平さん。』


南『……嗚呼……そうだ。俺は、独りじゃない、お前も……仲間も着いてる、』


華『…なら……良かった。もう……心配する必要も無いですね…、』


南『……うん、華太………ありがとう。』


華『………ッはい…!』



華太の頬に涙が蔦った。

その返事はまるで華太が生きていた時のような返事だった。



南『………愛してる。これからも……ずっと__』


華『……俺も____』



消え行く華太は最後に俺の頬にキスをした。



華『愛してますよ____梗平さん__,』



その言葉を告げると共に……何か満足気な…安堵した顔をして消え去った。



____



カチッ__(((



あれからは自分で廊下の電気を付けるようにした。

そして誰もいなくても、絶対に″ただいま″は言う様になった。



南『あ……嗚呼…華太……ただいま____,』








︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎″ ︎︎おかえりなさい ︎︎″


















END__,












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