『…え、?』
半開きになった口から、
ほとんど息のような声が漏れる。
頭の中が真っ白で、
現状 何が起こっているのか分からない。
いや、実際は分かろうとしていないだけ。
kne「あ、○○ ♡」
なんとも甘ったるい声で私の名前を呼ぶ彼。
ああ、気持ち悪い。
『そ、れって…』
kne「これ、なんだろうね。もうわかんなくなっちゃった♡」
彼の足元に転がっているのは、
元は人間だったであろう肉塊。
ただ、もう原型をとどめていない程だった。
kne「○○?」
『ひッ、!』
じっと肉塊を見つめていて、
彼が近づいてきているのに気が付かなかった。
情けない声を出して、思わず尻もちを着いてしまった。
べっとりとした感触が手にまとわりつく。
恐る恐る手を見ると、
赤黒い血が手の全体を覆っていた。
もちろん、服や足にも。
kne「ふふっ、大丈夫?」
座り込んでいる私に、
微笑みながら手を差し伸べる彼の顔は
何か愛おしいものを見るかのような目をしていた。
彼の体中に血が着いてた。
私にはそれが恐怖でしかなく、
まるで天使なんかではなく、”悪魔”が目の前にいるかのようだった。
『いやっ…!!』
思わず差し出された手を払う。
すると、彼は私を貫くような冷たい目で見下ろす。
ヒュっと喉の奥が鳴る。
と思ったら、背筋が凍るような瞳が閉じられる。
kne「そうだよね、怖いよね。」
kne「でも大丈夫だよ。」
ぎゅっと背中に手を回される。
kne「僕がずっと、○○の傍に居てあげるから♡」
刹那。
どくりと腹部が熱を帯びる。
『ぁ、え…ッ』
『い”っ、あ”ぁ!!』
今まで感じたことがない激しい痛み。
息が上手くできず、過呼吸気味になる。
kne「痛がってる顔も、すっごく可愛いね♡」
私の顔を覗き込み、
満面の笑みで語りかけてくる彼に鳥肌が立つ。
私の腹に刺さっているナイフを抜き、上に振りかぶる。
kne「おやすみ、○○ ♡」
ああ、嫌だ。
死ぬ直前に見るのが、コイツの顔だなんて。
勢いよく振り下ろされたナイフに
視界が暗転━━━━
リスポーンしますか?
▷はい ◀︎
▷いいえ
______________________________
next ↬ ♡500 & 💬3
コメント
2件
叶さんがヤンデレになってる作品めちゃくちゃ求めてました😭ほんとに天才です😱
めちゃリアルで怖かった… 最 高 😙 🤩 🥳