これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。
ご本人様には一切関係ございません
エセ関西弁、捏造注意
その他の注意書きはプロローグを参照ください
でははじまります
………、
あれ、何か、眩し…
「お客様!!!」
zm「へ?」
「起きてくださいませ、港に着きましたよ」
zm「…。っかぁ〜、マジかぁ〜!」
もう着いたのかよ。知り合いのおじさんたちに頼んで特別に乗せてもらった快速船。流石の速さやなぁ。
そそくさと船の外に出て、桟橋に足をつける。夜景がとても美しい。
「では、これで…、お帰りの際はまたここに船が停泊しているので」
zm「ん、ありがとうございました」
夏の前にしてはちょーっと涼しいかぁ?いや、俺のところが暑かっただけかな。
さてさて、今晩泊まる宿はっと…。
あぁ、すぐそこに見えとるわ。全く、おじさんたち、すごいなぁ。色々ちゃんと考えてくれとるわ。
zm「ふぁ〜あ、寝たのに眠ぃ…」
久々の船旅だったからだろう。最初の方は少し船酔いをしてしまい、そのせいで部屋に突っ伏していたらいつの間にか寝てしまっていた。いつになっても慣れないことをやると疲れるようだ。
ホテルで自分の名前を伝えると、すぐに部屋へ案内してくれた。他の部屋よりも広く、豪華だ。
扉を閉めて、お気に入りのパーカーをベッドに放り投げ、自分もベッドに寝転がる。ふっかふかや。気持ちいい。そのままバッグから取り出したノートをペラペラめくる。
zm「さてさて、今日の武器の取引値は、と…」
はーん、中々いい感じやんけ。やっぱ戦争増えてんなぁ。武器の値段は少々前から右肩上がり。俺たちの経済はしばらくは安泰だ。
武器の需要が増えるのは、嬉しい反面ちょっと辛い。大切な家族や仲間と引き裂かれ、二度と帰ってこれない人がいることを考えると、どうにも俺の今の「家族」も壊れてしまうのでは、と考えてしまう。
大事な存在だから。
共同体は、大切だ。
明日から忙しくなるだろう。どこにいるのかのなんとなくの把握もせずに来るんじゃなかったな…、いや、把握しようがないか。
次の日。
贅沢な朝ごはんを完食したあと、電車に乗るために駅へ向かう。俺が持ってるICカードは古すぎてもう使えないから、きっぷを買った。ちょっと高かった。
乗る方面を間違えないようにホームに向かい、ちょうど来た満員の電車に乗る。押しつぶされそうになったがなんとかなった。
電車を降りたのは昼前で、店が開店したばかりなのだろうか、たくさんの人たちが駅前の商店街に集まっていた。
その勢いに気圧されながらも、勝手の知った場所だ。歩いてくる人をひょいと避けながら歩き続ける。
どんっ
zm「あ…、さ、さーせん」
誰かと肩が当たったようだ。思わず立ち止まって謝る。俺より少し小さい人。顔に当たってないといいけど、と思い、また歩き始める。
その瞬間、その人に俺の肩を掴まれた。
もしかして、輩…?
いいじゃねえか、こちとら喧嘩にはもう慣れたんよ。返り討ちにしたるからな。
そう意気込んでその人の方を睨む。
だけど、その人は怒っているようではなかった。むしろ目を見開いて、驚いている。服も髪もぼろぼろで、何かを言おうとしている口は、開いたまま動かない。
zm「あ、あの…」
どうしたんですか、と聞く前に、その人は思いも寄らない言葉を発してきた。
「お前、zm、だよな…?」
zm「そ、そう、っすけど…」
予想外の言葉に、うろたえながら答える。何でコイツ俺の名前知ってんねや…。
「やっぱり!俺、shoだよ!だいぶ見た目変わっちゃったけどさ!」
zm「……え?」
sho!?
sho「そんなに驚かなくても…」
zm「え、でも…」
俺が知ってるshoは、もっと髪が長くて、黄色のオーバーオールを着てる奴だ。
対して、今のshoは黄色いズボンこそあるものの、上着を着ていて上半身の服装がよくわからないし、何より髪をバッサリ切っている。
sho「いろいろあったから、結構見た目変わってもうたやろ。普通気付かんわな」
zm「何で俺のことわかったん?」
sho「パーカー」
zm「あー…w」
sho「よく生きとったな…!」
zm「いやホンマに。sho死んだと思ったもん」
海に投げ出された時、俺が必死に呼びかけてもknは目を見開いてこちらを何とか見てくれたが、shoは既に意識を失っているようで何も答えず、動かず。もう、shoは駄目かもしれない。そう思っていた。でも、今ここに彼は生きている。
sho「で、何しに来たん?」
zm「え、rbrと大先生を探しに」
sho「rbrは居った。で、大先生には会えなかった。引っ越してるかもしらん」
zm「…、マジかぁ…」
sho「あ、そうだ、大事なこと忘れとったわ!!rbrからめっちゃ大事なもん貰ってんけど」
zm「何、?」
sho「シッマの連絡先!!」
zm「え!?」
sho「ちょっと前にrbrの家に来たらしいで」
zm「そ、そうなん…!」
シッマは生きてたのか…、ってことは…?
みんな今生きている!!
zm「よ、良かったぁ…」
sho「とりまknに連絡して、俺の家かなんかで過ごす?」
zm「ええの?」
sho「おん、どうせまた会えるまで一ヶ月とかかかるやろ、それまで泊まってき?」
その提案は非常にうれしいのだが…。
zm「いや、ごめん。ちょっと漂流先で色々あってさ。またすぐ戻らんといかんのよ」
sho「ええー!?せっかく会えたのに!?」
zm「うん…、ちょっとな、」
さすがに申し訳ないか…?でも、いろんな人たちにすぐに戻ると言ってしまったし…。
sho「せめてrbrには会いなよ。お前のことめっちゃ心配しとったで?」
zm「せやな。アイツ今どこ?」
sho「明後日また夕方会う約束してきた。着いてこい」
zm「そーするわ。宿が佐山港の方にあるから、お土産かなんか市場で買ってくる」
sho「ええの?ありがとう!」
その後また少し話して、駅の前で俺たちは別れた。shoは、漂流先から佐山港に来るまでに持ち金の殆どを使い果たしてしまい、数年ぶりに自分の家に帰ってそこで暮らすことにしたらしい。
対する俺は、佐山港近くの宿に戻ってshoから貰ったシッマの連絡先と思われるものを見ながらベッドに横になる。
再会を喜んだのも束の間、今は残してきた仲間たちのことが心配でならない。俺がいたからあそこで命を守ることができたが、影武者を用意したとはいえ少しでも武力を行使されたら「家族」としての彼らは終わるかもしれない。
せめて、アイツらだけは守ってやりたい。
俺があの日、波の中必死に伸ばした手が届かなかった分も。
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こんにちは、てってれーです。
なんか、書いてて辛くなりますね。自分で作ったシナリオなのに。
旧海賊は一生良きライバルであれ…。
そして物語の中のみんな(特にrbrさん)、頑張れ。
というわけで、さようなら〜。
コメント
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すこぉ…ちょっとタヒに足りなかった みたいなんでもっかいタヒんで来mチーン