テラーノベル
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また、ある時は…
◇◆◇◆
今度、主演が決まった映画の勉強の為に…
普段では絶対に見ないであろう、ホラー映画を見る事にした
しかし、1人で見る勇気が渡辺には無く…
岩本と一緒に観る事になった
本当は、目黒や佐久間や阿部等…ホラーが得意なメンバーと観ようと思っていた所
「翔太が怖がって、アイツらに抱き付いたりするの嫌だから…」
と言う理由から、怖い物が苦手な岩本が立候補した
「………」
緊張の面持ちで、画面を見つめる…
「?」
突然、自分とソファーの間に岩本が割り込んで来て
バックハグ状態に…
「ちょっ…!何してるの?」
「だって、怖そうだし…」
人肌に触れて居れば怖さに多少は和らぐだろうと…
その理論が理解出来た渡辺は、その時はそのまま映画を見続けた
しかし
別の日に、今度は感動系の映画を一緒に観る時にでも
岩本は前回と同じ事する…
「この映画は、怖く無いから大丈夫でしょ?」
そう言っても、動こうとしない岩本に
「照、狭いって…」
再度、声を掛けると
「だって、この方が翔太と映画…両方共見られて一石二鳥でしょ」
意味の分からない理屈を、さも当たり前の様に言ってのけ
そのまま、背後に陣取った
「……///」
この日見た映画は全く頭に入らず
背後に居る、岩本の微かな息遣いさえも意識してしまい…
全て観終わったその頃には、渡辺はグッタリした状態だったとか
◇◆◇◆
「特に無いけど…」
難しい顔をして岩本が唸っている
「本当に、思い当たる事は…」
「何も無い…」
キッパリと言い切る、岩本に…
「俺は照が、そんなに欲望に忠実な奴だとは思ってなかったよ…」
ヒントのつもりで、一言告げる
「欲望?」
それでも、今だに首を捻っている岩本を見て
恥ずかしがり屋の翔太と…
恋人には我慢しないタイプらしい岩本…
お互い好きなのは分かってるのに、どうしてもそこが噛み合わない…
『これは難問だ…』
しばらく考えた後…
これは岩本に我慢させ過ぎると…いずれ爆発して、暴走しかねない…
そうなった時の1番の被害者は…当然、渡辺で…そうなっては勿論困るだろうし
ここは、歳上の渡辺に我慢して慣れてもらうのが一番良いのだろう…という結論に至る
『説得してみるか…』
渡辺が戻って来たら…一度、ちゃんと伝えてみよう
【暴走した岩本は、きっと誰にも止められない…自分の身体は、大切にした方が良い】
コメント
3件
ここにっ!舘が、絡んでくるんですねねねねっ!ふはーー🥴🥴