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そんな【暴走予備軍】の岩本にも
どうしても、無茶は出来ない事がある…
それは…
◇◆◇◆
「はぁ…」
産まれたままの姿で、一緒にベッドに横たわる
2人の関係も、付き合いたての頃より進展して…体に触れる事も、する様になって来た
けれど、まだ最後までは出来ておらず…渡辺は自分に自信が無くなっていた
「ねぇ照…俺は、もう…」
「いや、まだ俺が…」
「やっぱり、ごめん…俺じゃ…そんな気分にはなれないよな…?」
無理に笑って…ベッドから起き上がり、側にあったバスローブを羽織って風呂場へ向かう
「そんな事、絶対に無い!」
慌てて、その後を追い…落ち込んでいる渡辺の肩を抱き寄せ、抱き締める
「翔太の事、傷付けたくなから…もっと、知識を付けて…ちゃんと翔太としたいから…」
渡辺本人は望んでいるものの…岩本が、それを頑なに譲らない
知識が無いまま強引に事を運べば、愛しい人の身体を傷つけてしまう恐れだってある…
「もう少しだけ、待ってもらえないかな…?」
「………」
腕の中で、コクリと頷く渡辺に
「翔太…愛してる…」
「んっ…!」
唇を奪い…そっと後頭部に手を添える…
「ひか…っ!…息…がっ…!」
深く長い口付けのせいで酸素不足になった頭が、フワフワして倒れそうになって来た
「翔太…好きっ…翔太…っ!」
角度を変えて、繰り返されるソレに…ついに腰が甘く痺れて崩れ落ちる
膝をつく前に、岩本の腕が身体を支え…
抱き上げられて…再度、ベッドへ逆戻り…
「俺の気持ち、伝わった?」
嬉しそうに聞いて来る岩本に
「そんな事、聞かなくたって分かるだろっ…///!」
渡辺は…赤く熱った自分の顔を隠す様に、勢い良く布団を被りその身を隠す
「ねぇ、翔太…顔見せて〜!」
「絶対、嫌!///」
繰り返される、やり取り…
「ソレなら、こっちから行くからね」
そう告げた岩本は、自分も布団に入り…
身を隠す可愛い人を抱き寄せる
「翔太、愛してる…」
耳元で囁くと…
「俺も…///」
頑張って、ちゃんと返事を返してくれた
そのまま抱きしめ続けると
いつの間にか、小さな寝息が聞こえ始める…
「良い夢を…」
そっと呟き目を閉じる…
【俺もきっと、今夜は良い夢が見られそうだ】