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#ドズル社
ルナ(*^^*)
268
#日常組
KIKU🎧️
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第二十章「六つ目の選択」
古びた時計塔の最上階。
そこには、六つの魔法陣が円形に並んでいた。
五つは淡い光を放っている。
そして─
一つだけ。
黒い。
まるで底のない闇を閉じ込めたような、漆黒の魔法陣だった。
pe「…これ、どれ選べばいいんだ?」
peが魔法陣を見比べながら呟く。
rdは腕を組み、周囲を警戒していた。
rd「罠の可能性が高い。むやみに触るな」
sn「じゃあ触らなきゃいいんじゃないですか?」
snが即答する。
kr「正論すぎる」
krが呆れたように言った。
リナ「でも、触らないと先に進めないんじゃない?」
リナが六つの魔法陣を見つめながら言う。
リナ「たぶん、この試練は『選ぶこと』そのものが条件なんだと思う」
pe「なんで分かるんですか?」
peが振り返る。
リナ「え?」
リナが一瞬だけ目を丸くした。
リナ「…古代の封印術について、少し調べたことがあるから」
pe「へぇー!」
peは素直に納得した。
pe「リナさんってやっぱすごい!」
リナ「ありがと」
リナは笑った。
─その笑顔に、何の変化もない。
だが。
krだけは、ほんの少しだけリナを見ていた。
kr「…」
リナ「どうしたの?」
kr「いや」
krは視線を魔法陣へ戻した。
kr「なんでもない」
その瞬間。
─ゴォォォン…。
時計塔の鐘が鳴った。
全員の足元に魔力が走る。
そして、空中に文字が浮かび上がった。
『第三の試練』
『六つの道のうち、ひとつを選べ』
『五つは守護者の道』
『ひとつは六人目の道』
『選択を誤れば─』
文字が一度消える。
そして、新たな文字が浮かび上がった。
『仲間を失う』
「…!」
空気が凍った。
peが思わず周囲を見る。
pe「仲間を…失うって?」
kyo「脅し文句だろ」
kyoが斧を肩に担ぐ。
kyo「こんなんでビビってたら先進めへんで」
sn「でも、こういうのって大体本当に失うやつじゃないですか?」
snがさらっと言った。
pe「怖いこと言うなよ!!」
peが叫ぶ。
sn「いや、可能性の話ですよ」
pe「その可能性が嫌なんだって!!」
kr「pe、声でかい」
krが耳を押さえた。
pe「ご、ごめん…」
すると。
リナが一歩前へ出た。
リナ「だったら、私が先に選ぶよ」
pe「え?」
peが驚く。
pe「リナ先輩?」
リナ「私なら植物魔法で魔法陣の構造を探れるかもしれない」
リナが杖を構える。
リナ「《リーフ・センサー》」
緑色の光が床を這っていく。
六つの魔法陣へ植物のような魔力の線が伸びていった。
五つの魔法陣には、同じような魔力の流れ。
しかし─
黒い魔法陣だけ、違った。
リナ「…」
リナの表情が一瞬だけ変わる。
rd「どう?」
rdが聞く。
リナ「…黒い魔法陣だけ、魔力の流れが逆になってる」
kr「逆?」
krが眉をひそめる。
リナ「うん。普通の封印術なら、外から内へ魔力が流れる。でもこれは…」
リナは黒い魔法陣を見つめた。
リナ「内側から外へ流れてる」
md「ツマリ?」
mdが首を傾げる。
リナ「閉じ込めるためじゃない」
リナが答える。
リナ「何かを…外へ出すための魔法陣」
全員「………」
全員が黙った。
cnが小さく呟く。
cn「…嫌な予感しかしねぇな」
kyo「同感や」
kyoも真顔になる。
rdは五つの魔法陣を見た。
そして黒い魔法陣を見る。
kr「五つは守護者の力を使った封印」
kr「そして黒い一つは─」
krが言葉を続ける。
kr「六人目を呼び出すためのもの…か?」
その瞬間。
黒い魔法陣が…ドクンと脈打った。
pe「っ!」
peが後ずさる。
魔法陣から黒い霧が立ち上る。
その中に─
一人の少年の姿が浮かんだ。
少し紫がかった髪。
静かな瞳。
そして、幼い頃のkrと並んで立っている。
kr「…セイル」
krが呟いた。
映像の中のセイルは、幼いkrに向かって何かを話していた。
しかし声は聞こえない。
ただ、最後に口が動く。
─僕が守るから。
kr「…!」
krが目を見開く。
pe「また…この言葉…」
peがkrの肩を見る。
pe「krさん…」
kr「大丈夫」
krはそう言った。
だが、その声は少し震えていた。
すると。
突然、黒い魔法陣の上に文字が浮かび上がる。
『六人目を信じるか』
『それとも――』
五つの魔法陣が一斉に輝いた。
『五人の守護者を信じるか』
rd「…二択ってことか」
rdが呟く。
リナ「いや」
リナが首を横に振った。
リナ「違う」
全員がリナを見る。
リナ「これはたぶん、二択じゃない」
ru「え?」
リナ「本当の問いは─」
リナは六つの魔法陣を見つめた。
リナ「『誰を信じるか』じゃなくて、『何を信じるか』だと思う」
ru「…どういう意味ですか?」
リナは少し考えてから答えた。
リナ「守護者が残した記録を信じるのか」
リナ「それとも、セイル自身の言葉を信じるのか」
全員「…」
誰も答えられない。
そのとき。
─パチッ。
どこかで魔力が弾けた。
そして、時計塔の壁に新しい映像が映し出された。
古代の六人。
五人の守護者。
そして、セイル。
しかし─
セイルだけが、他の五人と少し離れていた。
kr「…最初から、六人だったわけじゃない」
krが言う。
kr「五人の守護者に…セイルが後から加わった」
リナが静かに頷く。
リナ「そういうことだね」
pe「…リナさん」
peが振り返る。
pe「セイルって、なんで六人目になったんですか?」
リナ「…」
リナが黙る。
リナ「それは─」
その瞬間。
時計塔全体が大きく揺れた。
pe「うわっ!?」
peが転びそうになる。
kr「pe!」
krが腕を掴む。
天井から黒い羽根が一枚、ひらりと落ちてきた。
床に触れた瞬間。
黒い文字が浮かび上がる。
『答えは、過去にある』
『ならば─』
『過去を見ろ』
次の瞬間。
六つの魔法陣が一斉に光った。
rd「全員、構えろ!」
rdが叫ぶ。
魔法陣から大量の魔力が溢れ出す。
そして。
その魔力は、全員の身体を包み込んだ。
pe「な、なんだこれ!?」
peが叫ぶ。
視界が白く染まる。
最後に見えたのは─
幼いkrとセイルが、封印の欠片を持って立っている姿だった。
そして。
その二人の前に立つ─
もう一人の人物。
顔は見えない。
ただ、その人物の手には。
黒い羽根が握られていた。
─第三の試練は。
過去を知ることから始まる。
─第二十一章「記憶の中の二人」へ続く。
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