テラーノベル
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93
#自己満専用部屋
みけみけ
112
KMTK
29
#完全オリジナルキャラクター
H∧L
310
私の想いは 、貴方に届かない 。
ゴンやキルア、レオリオと一緒にいる時の貴方の優しい表情、スライドで緋の目が映された時の貴方のほんの数ミリの表情筋の変化まで。重いとわかっていても全てが好きだった。
私はノストラードファミリーに所属している。
その時にクラピカと知り合い、少し仲良くしていた。でもいつしか、私は貴方の事を「仲の良い人」だけでは見えなくなってしまった。
貴方が他の女の人の前で笑うと、その笑顔が造り物だと分かっていてももやもやしてしまった。
私の前でも本当の笑顔なのではないだろうが、他人ほどではない。そこで少し優遇感を感じてしまう私もいた。でも貴方は、私のことを知り合い程度にしか思っていないのだろう。キルアやレオリオ、ゴンに茶化されている時、貴方は「ただの友人」と言った。私はそこで笑ったが、内心、内蔵が凍りそうな程に寂しかった。照れ隠しだと信じたいのに、信じられない。
でも私は諦めきれずに、今日また会う予定を立てしまった。今日は少し髪型を変えてみようかな。とか、少し乙女チックなことを考えてしまう。
そんなことをしているうちに、集合時間の十分ほど前になった。家を出ると、涼しい風に体が包まれた。今日は天気もいいし、暑くもない。汗で髪が張り付いたりしなくて良い天気だ。
集合場所につくと、もう貴方はそこに立っていた。
「おまたせ 、!」
そう言うと、貴方はこっちを向いた。その瞳が綺麗で、直視できなかった。
「待たせちゃったかな、?」
クラピカ「私も今来たところだ。」
よかった。待たせてしまったらどうしようかと。
「それじゃあ、どこに行きたい?」
クラピカ「いつも私が決めているだろう。たまには○○に決めてもらいたい。」
クラピカ「我儘だろうか。」
名前を呼ばれるだけで、少しドキッとしてしまう。
「う、うん、、!わかった 。」
無難にカフェか?貴方はきっと騒がしいところよりも、カフェのようにゆったりできるところが好きだろう。
「カフェとか 。どう、?近くにすごく美味しいコーヒーがあるところがあって 。」
そうすると貴方はふっと息を吐く。
クラピカ「嗚呼 。いいな。カフェ。行こうか。」
なんだかデートみたい。そんなことをひとりで考えて恥ずかしくなる 。
「ここのビルの、、3階だったかな 。」
クラピカ「少し古そうなビルだな 。だがそういうところの方が…いい店が多いんだよな 。」
「そ、そうだね、!」
そんな会話をしながらエレベーターに乗り込むと、少しエレベーターが狭かった。ビルが古いからだろう。エレベーターが静かなのも相まって、貴方の吐息が聞こえて余計に意識してしまう。
そんな時間を過ごしていると、3階へ到着したようだ。扉が開く。私からしたら永遠に感じられた時間だった。
「ここだよ 。」
クラピカ「綺麗な店だな 。早速入ろう。」
私ではない。そう分かっているはずなのに、「綺麗」という言葉に引っかかる。
貴方がカフェのドアを開けると、チリン。とドアについていた鈴の音が鳴る。
そこの店主の年寄りの方が、いらっしゃい。と声をかける。
そのまま二人で歩き、席につく。
クラピカ「何を食べたい?」
なにか可愛いものが食べたい。こういうときの印象が大切だと、私は恋愛小説で学んだ。
「じゃあ 、パンケーキで 。」
クラピカ「私は…アイスコーヒーだけでいい。」
こういう貴方のクールなところもまたかっこいい。
「じゃあ頼むね 。」
「すみませーん。」
そうするとさっきの年寄りの店主が来た。
「パンケーキと…アイスコーヒーを1つづつお願いします。」
そうすると店主はあいよ。と言い、足速に去る。
話す話題を考えていると、貴方が先に口を開いた。
クラピカ「今回誘った理由なのだが 。」
「うん 。」
クラピカ「私…実は。ノストラードファミリーの中の…女性に心を惹かれていて 。」
クラピカ「こういうのは 、女性に相談するのが1番良いと記事で見たのだか 。」
そう言われた瞬間、私の頭が真っ白になった。
私は今までなんのために努力をしたのだろう。今日髪型を整えていたのだろう。全部全部馬鹿みたい。腸が煮えくり返りそうだ。気持ち悪い。私は好きという言葉で抑えきれないほど好きなのに。
そんな思いが頭を埋め尽くす。
クラピカ「顔色が悪いが…、大丈夫か?」
そんな目で見つめないでほしい 。
「ご、ごめん 。お手洗い行ってくるね 。」
クラピカ「あ、嗚呼。」
トイレの個室に入った後、私は倒れ込んだ。
馬鹿みたいじゃん。こんなに振り回されて。
誰が好きなんだろう。その人のことを私は好きになれない。見た目や頭が劣っていても、私の方が貴方のことを一途に愛している。私の方が好きだ。伝えればよかった。
ねえ。愛してる。
私の想いは 、あなたに伝わらなかった。
END
コメント
1件
読了したわ。切なすぎる…!! 「私の方が一途に愛してるのに」ってトイレで崩れ落ちるシーン、心臓ぎゅーってなった。クラピカが他の誰かに恋してるって相談してくるあたり、彼の誠実さと残酷さが同時に来るんだよな。髪型変えたりデートみたいって照れる主人公が報われなくて、胸が痛い。でも「私の想いは届かない」で終わるタイトル回収、めっちゃ刺さったわ。いい話だった…!