テラーノベル
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「ほい、ついたよ」
『…ありがとうございますっ。』
やけに、緊張してしまう。
もう何回、何十回も会っているっていうのに、
ドキドキが収まらないのは、
先生の家 だからだろうか。
「はい。どーぞ」
『…お邪魔します、』
沈黙が続く。
そういえば、この前来た時も、そーだったよね
「…なんか食う?」
『あ、たしかに…』
緊張のしすぎでまだご飯を食べてなかったことを忘れてたなんて、
先生には言えない。
『先生は自炊しますか?』
「んー、しない。できねぇもん。」
『じゃあ、出前にしますか。』
「だな。笑」
ピンポーン
「お、ありがとうございますっ。」
先生は華麗に軽くお辞儀をして、慣れてるような手つきで開封してく。
「うわ、美味そー」
いただきます、2人で声を合わせて言う。
こんな時間が、いつまでも続けばいいのに、と思ってしまう。
「なぁ、大学出て何すんの。」
『…まだ、決めてないです。』
「え、教師にならないの?」
『…え、なんで教師、』
「だって、オレのこと好きなんだろ?」
コメント
14件
うわっ、、、!
もーしょっぴー罪な男だわ、