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「だって、オレのことすきなんだろ?」
何も、応えられない。
それはそうなんだけど…ズルい。
『…そうですよ。』
「ならねぇの?一緒に。」
『…まだ、わかりませんよ。』
「ふーん。」
このとき、先生がちょっぴり寂しそうな目をしていたのに、なんで気づかなかったんだろう。
・
『ねぇ、先生。』
「んー?」
『わかってるんでしょ、好きなこと。』
「まぁ、笑」
『…すき。』
「ん、ありがと」
それだけ…なの。
へんに期待してしまうのも、辛い。
『…先生はっ、どうですか、』
訊きたくないのに、訊いてしまう。
「俺は、ダメだよ。」
『また、生徒 だから…』
「ううん、俺は、お前を汚しちゃう。」
『…え、?』
「姫野は、真っ白だから、」
「オレが汚したくない。」
それは、どーゆー意味なのっ。
『…大丈夫です、!』
『先生で、私を汚してよ。』
「んーん、だめだよ、」
『私はいーのっ!』
「姫野はよくても、俺はだめ、なぁ?」
『…』
コメント
4件
あーもう!最高!! 次楽しみ😊