続きですぞ!!!!!
⚠︎注意⚠︎
・BL + 中太 (既に恋仲設定)
・黒の時代 (太宰くんの僕呼びが好きだから15~16くらい?)
⚠︎モブ出現⚠︎ (若干モブ太?)
⚠︎暴力表現有⚠︎
⚠︎流血表現有り⚠︎
⚠︎せー的表現有り⚠︎
⚠︎伽羅崩壊注意⚠︎
⚠︎伽羅崩壊注意⚠︎
⚠︎架空の組織出てくる⚠︎
⚠︎投稿頻度🐢⚠︎
⚠︎文才0⚠︎
ではどぞ!!!!
太「中也、話終わった?」
中「… 嗚呼、まぁな、」
太宰の拘束具について話終わった頃、不意に話し掛けられた。
暇そうな顔をして聞いてくるのを見た刻、
之からの過ごし方が大幅に変わってしまう前の表情なのだと改めて思ってしまった。
変な焦燥感にも駆られて、不安に思う。
顔に出ていたのか、太宰は俺を見るなり直ぐ様次の声を掛ける。
太「… 如何かしたの、」
中「否、何も無いぜ?」
取り敢えず笑って誤魔化す。
其の場凌ぎ程度にしかならない為、太宰には直ぐ勘付かれてしまうが。
正直、思うことは山の様に沢山あった。
若し彼奴の命令に少しでも抵抗しようものなら、太宰が代わりに傷付いてしまい、
其の命令の内容が太宰に関する何かであったら必ず躊躇いが生じてしまう。
どの道に進んでも、太宰が傷付く未来が嫌に浮かび上がってくる。
そんな自分に嫌悪感がさす。
然し、太宰を想うのは変わらない。守ってやりたいと本気で思っている。
こんな状況下であっても強く意志を保ち続けなければ、容易く挫折してしまう。
諦める訳にはいかない。
太「そう… 兎に角、早く此処から出ないと、」
中「落ち着け太宰、今は大人しくしておいた方が安全だろ?」
太「でも、若し中也の脚に付いてる足枷が急に爆破したら、」
太「最悪歩けなくなるんだよ、?」
太「そうなったら此処から出るのだって一苦労することになる、」
太「だから早く… 」
俺はある事に気付き、思わず目を見開く。
焦っているのだ。あの太宰が。
現状を冷静に把握しては、素早い対処をして其の場を納める事が出来るというのに。
今では其の常人を超えた頭の良さ等は微塵も見えない。
唯目の前にいるのは、年相応の顔をした十五の子供だった。
俺は無意識に手を伸ばしていた。
太宰の頭に先刻と同じ様に手を置いて撫でてやる。
直ぐ様喫驚した様に見開き、此方を凝視する。
中「… 大丈夫だ太宰、」
中「そんな深刻に考えなくとも死ぬ訳じゃない、」
中「そうだろ?」
太「… そう、だけど… 」
如何せんと引かない。太宰が此処まで心配に思う事が今までにあっただろうか。
其の顔からは若干の恐怖が滲み出ていて、似ても似つかわしくないものであった。
俺は其の様子を見て続けて云う。
中「俺が大丈夫だって云ってんだ、」
中「だから手前は何も心配しなくていい」
太「… 別に、心配なんか… 」
中「そうかよ… 笑」
照れ隠しか何か、太宰は意地を張って俺の発言を否定した。
こういう素直じゃない処は、
何だかんだいって可愛らしい要素でもあるから其の侭にしておくとする。
まぁ、最悪脚が吹っ飛んだとしても異能力があるし、脱出するには問題無いだろう。
其の後がかなり重要になってくる処だが。
今は兎に角、之以上状況が悪化しない様にすることに専念しなければ。
[お話中失礼するよ?]
突然、耳に付けてある無線機から声が聞こえた。
俺は太宰の頭を撫でている手を一度止め、少し距離を取った上で小声で返事をする。
中「何だよ、」
[早速だけど、君に命令だ]
嫌な予感がしてならなかった。
其奴の声からは嘲笑する様な笑みが聞こえたような気がして、唯々腹が立って仕方がない。
然し、どんなに拒もうとも少しでも反抗的な態度をとろうとも、
太宰に余計な怪我を負わせるだけだ。
中「… 内容は、」
[… 太宰捃を傷付けること]
中「… は?」
たった一瞬でも其の言葉を理解しようとした思考が、直ぐ様停止した。
内容は最悪なことに、太宰に関する事だった。
否、若しかしたら之から云われる命令の内容は全て、太宰の事かもしれない。
確実に俺達の関係が壊れる処を狙って、正確に突いてくる。
[方法は何でもいい、]
[身体的、否、精神的な暴力の方が太宰捃には効きやすいかな?]
[まぁ、自由に君が決めて呉れて構わないよ]
方法は何だっていいだと?
巫山戯るな。
そう口に出してしまいそうになるのを、唇を噛んで堪えた。
憤りが今も蓄積され続けているのが肌で判る。
余りの怒りの所為で、額に血管が浮き出ている様にも感じた。
相棒として、そして恋人としての仲になったのは出会って直ぐだった。
俺は単に太宰の容姿に見惚れたという、何とも単純な一目惚れとやらが原因で好意を抱いた。
太宰はというと、今でも俺を好きになってしまった理由を頑なに教えては呉れない。
思い返すと何度問いただしていた事か。下手したら十数回あるかもしれない。
太宰は痛いのが嫌いだというのもあって、
俺は恋仲になった後からは変に太宰の体調を気にしたり、
軽く過保護の様なものになってしまっていた。
然し、そうなる前に一度だけ大きな喧嘩をした事があった。
原因は「俺の帰りが遅いから」。
其の刻は双黒としての殲滅任務ではなく、俺と他の班と一緒に任務を遂行するものだった。
俺が疲れて帰宅した際に、太宰がもっと早く帰って来てよと我儘を云った。
おまけにご飯が冷めちゃうだとか、もう少し僕と一緒の時間取れないの?と。
疲れていたというのもあったからか、気付けば俺は太宰を怒鳴りつけていた。
俺だって早く上がりたいと思ってる。
けど任務なんだから仕方ないだろ。
ならお前は真面目に仕事してきたのか。
どうせ自殺ばかりして、周りに迷惑掛けて帰ってきたんだろ。
飯なんか手前が作らなくたって、外で適当に食って来れる。
手前が独りだろうが知ったことか。
そう、思っていた事を全て吐き散らした。
俺が云い終えた後に、太宰は顔を俯かせていた。
云い返してこないのかよ、未だ他に云いたい事があるんだろ。
俯かせた侭の顔を覗こうと、近寄り乍続けて口にする。
そして、屈んで太宰を見た刻だった。
太宰は、今にも泣きそうな顔をしていた。
時間が進むにつれて潤んでいく瞳。
固く閉ざされた柔らかい唇。
徐々に震える両肩。
今まで見た事もない姿に、俺は呆然としていた。
そして太宰は、消えてしまいそうな程に小さく、細くなってしまった声で
ごめん…
と、一言だけを云って寝室へ行ってしまった。
俺は唯、そんな太宰を見送る事しかできなかった。
勿論、其の後は俺が悪かったと謝罪して仲直り。
然し其れと同時に、太宰は淡々とある事を告げてきた。
中也に甘え過ぎてた僕が悪い。
中也の云った通り、仕事なんか必要最低限しかして来てなかったし、
時間を作って欲しいなんて僕が云うのは矛盾してた。
だから、中也は何も間違った事は云ってない。
我儘云ってごめん。
俺は其の刻に気付いた。
太宰が俺に一緒に居たいと云ったという事は、
之まで俺が太宰に構ってやれていなかった証拠だという事を。
其れにふと思い立ち、云わせてしまったと後悔した。
俺の知らない処で、少しずつ不安と孤独感が募っていってしまった結果があの喧嘩だったのだ。
理解した途端、如何しようもない過ちをしたと後悔し、只管謝罪し続けた。
其れ以来、太宰とは口論になる事もなく、
些細な会話ですら相棒だった頃と比べると、全く違うものに生まれ変わっていた。
あの喧嘩が原因で、俺は太宰に関する事だと以前より心配性になってしまい、
若干の過保護が日に日に悪化していった。
という、何とも云えない変化の仕方だったのをよく覚えている。
故に、今となっては太宰の頭を説教として軽く叩くという事は愚か、
言葉の暴挙を投げつける事も無い。
本当にマフィアなのかと自分でも思ってしまう位、平和ぼけしていた。
稀に太宰が何らかの軽い怪我を負った刻でさえ、焦燥感がじわじわと出てきた事だってあった。
そんな俺が、此の状況で太宰を傷付けるなんて事出来るだろうか。
又泣かせてしまう事になってしまうのだろうか。
又あの顔を見る事になってしまうのだろうか。
考えれば考える程、あの刻の太宰を鮮明に思い出してしまう。
躰が此奴の命令に拒絶しようとしている。
其れを抑えるのが精一杯な位だ。憤りが沸々と湧いて、溢れ出てきそうになる。
口を閉じた侭何も云わない俺に異変を感じたのか、声を掛けてきた。
[中也捃?]
[返事は?]
頷いてしまえば、最後に残された選択肢は太宰を傷付けるという事になってしまう。
だとしても、俺が抵抗しようとすれば同じ結果になるのはもう既に確定されている。
チャンスは三回まで。四回目は無い。
… それなら、
中「… やる、」
そう返事をした途端、其奴は満足そうにそれでいいと云った。
俺がやらなければ太宰が死への階段を上る事になり、いずれ其れが現実になってやってくる。
そうなる位なら、大人しく命令に従った方がマシだ。
でも、未だ心中で葛藤している自分がいる。
其れは圧倒的に、命令に拒んでいる感情の方が勝っていた。
其の気持ちは益々増幅していき、破裂寸前だった。
[… じゃあ、後は好きな様にして呉れていいよ]
目の前の太宰を、今から傷付ける。
何も悪さはしていない、唯其処に居るだけの恋人に牙を向け様とゆっくり近寄る。
理不尽で横暴な暴力。其れが今俺に出来ることだ。
近付く俺に気付いたのか、太宰は顔を確りと此方に向けて確認してくる。
瞬間、ほんの少しだけ表情が明るくなった様に見えた。
嗚呼、駄目だな。そんな僅かな変化にも愛おしいと思って止まない。
太「… おかえり、中也、」
太「話の内容は何だった?」
中「… 太宰、」
太「ん…?」
名前を呼んでやると、疑問を投げ掛けてくる様に頸を傾げる太宰。
何時もと変わらない、整った顔。
滑る様に綺麗な白い肌。
乱れてはいるが触り心地のいい、特徴的な黒い蓬髪。
すらっとしている高い鼻。
睫毛が長く、瞳が大きい上、幼い子供の様なくりっとした目。
一目見ただけで美人だと思える程、何もかもが完璧なパーツで並べられていた。
そんな純粋な目で俺を見て呉れるのは、もう之で最後かもしれない。
関係が崩れてしまうかもしれない。
一生の傷を付けてしまうかもしれない。
もう俺を好きだと云って呉れないかもしれない。
それでも。
中「… 、」
太「… 中也?」
太「如何したの、?」
俺は太宰の手首を掴み、其の侭押し倒した。
跨る様にして、太宰を見下ろす。
太「… 、」
中也…?
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長かったねぇよく読めたねぇみんな~(
さて、可哀想なしーんはまた次回っすね。
次はどんどん太宰くんを泣かせますよぉぉ!!!
では!!!!👋
コメント
10件
新作楽しみに待ってます。頑張ってください
ハッハッハッハッ😇通知!!仕事しろ!!! あぁぁぉあああ!!!!だいすきー!!!!!!やばい😇ほんとうに好きすぎて😇やばいあぁあああ!!😇 いやね?太ちゃんのために葛藤する中也だいすきなのよ....!!!本当に...!(迫真) 今日も今日とて神だよふーちゃん!!🫶もう感謝しかない!!!
最高すぎる... 続きが...! 気になってしょうがないですッ! 楽しみにしてます!