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エミリー
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はい。だいぶ遅れてます。
ご存命です。申し訳ない。
まさかのブラックの二年目の誕生日が来そうだな。それはそれでやりようはあるけどね!
ではどうぞ
バナナと銀さんです
バナナ視点
「さてと、作って行きますか!」
腕まくりをした銀さんが張り切って道具を出す。ボウル、泡立て器、包丁、、、、
「ミスターブラックは何が好きなのかわかるか?バナナ?」
ふと冷蔵庫を開けた銀さんが小首を傾げてこちらに問う。
「まあこういうものが好きかもなという検討がついている」
「へぇ〜なんだ?」
「チョコレートケーキだ。」
銀さんは虚をつかれたような顔をした。
まぁだろうな。僕も意外とあいつがこう言うのが好きとは知らなかった。
「意外だな」
「そうか?コーヒーによく合うからだろうな。糖分補給に効率がいい。」
「確かに。よし!早速作ろうぜ!」
そう言って作業を進めていく。
まずパイ生地を作って、チョコレートを溶かす。
「なあお前は誕生日祝われたことあるか?」
急に話しかけられたことに驚いて銀さんを見る
チョコレートを溶かすために混ぜてる手は止めずに銀さんはどこか遠くを見てるような目をしていた。
「ああ、ある。」
「誰に?」
言おうとして躊躇った。
銀さんは幼い頃両親が攫われた。
その点僕は小さい頃から両親がいた。
まぁ本人が聞きたいと言うのなら、
良いのだろうが、
「僕の両親と、幼馴染だ。」
「へぇ〜みんなで祝わないのか?
その、国の人と」
「僕はまだ若かった。しかも僕は国民に祝われるより、大事な人たちと過ごしたかったからな」
銀さんは優しく微笑んで
「そっか、俺もそうだなぁ。親はいないけど、ばあちゃんに祝ってもらえただけでなんのプレゼントもいらないくらい嬉しかったもんな〜」
そうだ。銀さんはそういうやつだった。両親がいないことを悲観的に考えて、相手を羨むのではなく、そのときそのときの思い出を大事にできる。そういう人だ。
「ああ、そうだろうな。ところでどうして突然その話を?」
「ブラックはどうなのかなって」
「ブラック?ブラックか、」
ブラックの幼少期の姿なんて想像できない。あいつは、どうなのだろうか。
すまないスクールでお祝いした時は、驚いていたな。
去年は、、、
「無駄です」って言って、でもすまない先生が引き留めて、、、
あいつ、もしかして
「まともに祝われた記憶がない、のかもな」
「えっ、どうしてそう思うんだ?」
「去年のこと覚えてるか?」
「去年?」
僕の問いかけに銀さんはうーんと唸る
「ああ、そう言えば、ブラックは『やらなくていいです』って言ってたよな〜。そのあと先生に説得されたけど、」
「誕生日というものは大体祝ってほしいものじゃないのか?とおもったんだ。」
「まぁそうだな。」
「祝いそのものがブラックはされたことないんじゃないか?」
「祝われなかったってことか?どうして、」
「さぁ。それはわからない」
銀さんは俯く。心なしかボウル持つ手が震えてる。銀さんは優しいから、この話を聞いてブラックのもしかしたらそうだったかもしれないことを想像しているのかもしれない。
「銀さ、」
「だったら、」
「?」
「だったらさ余計、俺たちが楽しませようぜ!」
「え?」
急に顔を上げて僕に迫る。
「今まで祝われなかったかもしれないんだろ?よく考えれば、これからいくらでも楽しく新たに思い出作ればいいじゃないか」
ああ、そうだった、君は優しくて、強かだな。
「ふっ、銀さんらしいな」
「だろ?よしとかし終わったぜ。あとは、、」
銀さんはバタバタと動き始める。
「バナナは他の料理も頼む」
「お安い御用だ」
「バナナ」
「なんだ?」
銀さんは振り返ってニコッとする。
「最高のパーティーにしような!」
「ああ」
もちろんだ。
コメント
1件
第22話、読み終えました…🌙 バナナと銀さんの、ブラックへの想いがじんわりと伝わってくる回でしたね。特に「今まで祝われなかったかもしれないなら、これから楽しませよう」って銀さんが言うところ、泣きそうになりました。優しくて、でもちゃんと前に進もうとする強さがあって、銀さんらしいなって。 ブラックが「やらなくていいです」って言った背景を考えると胸がぎゅっとなるけど、こうやって誰かが心を込めて準備してくれるって、きっと彼にとって初めての「温かい誕生日」になるんだろうな…。 二人の会話の中に、それぞれの過去や優しさが詰まってて、すごく好きなエピソードでした🥀