テラーノベル
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「よーし!!みんな準備は整ったかな?」
僕の大声に銀さん、ブルー、マネーが応える
「バッチリです!」
「飾りもできました!」
「ハァァァァ!あいつが絶対に喜ぶプレゼントを買ってきてやった!」
「じゃあ、準備はいい?」
僕の声かけにみんなは首を縦に振る
「もちろんです!」
「喜んでくれるといいな⤴︎」
僕は保健室の扉に手をかける。
「さん、にー、いち!
ブラック〜?」
「なんでしょうか」
「せーの!
「「「「「「ブラック!!!!!お誕生日おめでとう!」」」」」」」
クラッカーが鳴り紙吹雪が舞う
ブラックは鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしていた
「え?、、なんですか?これ、」
「何って、君の誕生日のお祝いに決まってるじゃない!」
「誕生日、、?お祝い?」
「そうだよ!ほら!教室にきて!」
座っていたブラックの腕を引き、教室に連れて行く
「、!!!」
教室は綺麗な装飾がされていた。あちこちに風船があり、黒板には銀さんが描いたのだろうブラックの絵があった
ブラックは目をキラキラさせて周りを見渡す
がすぐにその目を僕に向ける
「、なんでこんなに、してくれるんですか?」
「なんでって、君は覚えてないかもしれないけど、僕たちにとって君は大事な仲間だからだよ!」
「仲間、?そうですか、、、」
ブラックがゆっくり目を閉じて僕に倒れかかる
「え?!ブラック??」
ボンっと音がして煙が出てくる
「あ、!薬!ブラックの薬が切れたんだ。」
やがて煙は晴れて、ブラックの姿が見えてくる
「ん、、、ここは、私は?」
「ブラック?僕が誰かわかるかい?」
「すまない先生でしょう?当たり前のことを、、、もしかして、記憶が消えていましたか?」
ブラックの追求に僕は思わず目を逸らす
薬をうっかりこぼしたと知られたら、何を言われるかわからない、
「う、うーんまぁそんな感じだね、」
「で?この教室は、どういう、、」
「それは、ブラックの誕生日を祝うためにみんなで準備したものなんだ!」
銀さんがいう
「誕生日、?今日は、9月6日ですか?
記憶では3日だったような、、、」
「まぁまぁなんでもいいじゃない!それよりお祝いしよう!!!」
強引に話を変えて、ブラックを真ん中の席に案内する
「そうですね、用意してくれた料理も冷めてしまいますし、」
「じゃあみんなも席に着いて!」
「じゃあ俺ブラックのとなり!」
赤ちゃんが元気よくブラックの隣の椅子に飛びつく
そんなこんなでみんなが席に座り、コップを掲げる
「「「「「「「ブラックお誕生日おめでとう!」」」」」」
「、、ありがとう、ございます、」
少し、恥ずかしそうに、でもはっきりと聞こえるようにブラックはつぶやいたのだった
「バナナ君の料理美味しいね。」
「銀さんの作ってくれたサラダもいいですよ 」
ワイワイ、楽しく盛り上がって、料理も減ってきた。ついにケーキの時間!
「お待たせしました!」
銀さんがケーキののったお皿を持ってゆっくりブラックの前に置く
「ケーキじゃないけどな、チョコレートパイを作ってみたんだ!」
「チョコレートパイ、、、」
「嫌だったらごめんな?」
「嫌では、ないです」
ブラックがナイフとフォークで一口サイズに切り分け、自分の口に入れる
「どうだ?美味しいか?」
ブラックはゆっくり味わうように目を瞑って口を動かす
「とても、美味しいです」
仮面があるから確証は持てないけど僕にはふわっとブラックが微笑んだ気がした。
誕生日プレゼントも渡して、
片付けが終わり、いつもの教室に戻る
「あっという間でしたね」
「そう思うくらい楽しんでくれたんだ?」
揶揄うようにブラックを見ると
ふいと視線を逸らされる
「あのチョコレートパイ、懐かしい味がしました」
「懐かしい味?」
「はい。母がよく作ってくれた味によく似てました」
「そっか」
後ろを向いていてブラックの表情はわからない
「そうだ、僕、言いたいことがあってさ」
ブラックの顔が見えない今なら、恥ずかしがらずに言える。
ブラックの頭を撫でる
「生まれてきてくれてありがとう!僕は君がいてくれてよかったと思ってるよ!いつもいつもありがとうね」
ブラックが固まった。
いや、わずかにブラックの背中が震えてる気がする
「ブラック?」
心配になって声をかける
「、、、」
「ブラック?どうしたの?」
黙っている僕は思わず前に回り込むと
「え!ブラック!泣いてるの?」
ブラックが泣いていた。
普段通りではない彼の様子に僕はパニックになる
「えっと、どこか痛い?お腹?でも、食材は大丈夫だったし、、、もしかして僕のことばが嫌だった?それだったらごめん!」
「いいえ」
慌てた僕を見ながら目元を拭ったブラックははっきり首を振る
「その、とっても嬉しかったんです。嫌では、なくて、だから、ありがとう、ございます」
僕はブラックを見た。
顔は見えないけど、首筋が赤く見える。
そっか、嬉しかったのか、
「よかった〜。でもこんぐらい何回でも、いつでも言えるけどね」
僕もなんか気はずくなって下に目線が向く
「それでも、嬉しかったんです。」
ブラックのはっきりした言葉に思わず顔をあげる
「その言葉が、私にとって一番嬉しいプレゼントです」
言い切ったブラックはすぐに目線を逸らしてしまった
子供みたいで可愛いな。
ふとそんなことを思った。
「じゃあ、そろそろ帰るか、」
「ええ。また明日学校で」
「ああ!ブラック改めてお誕生日おめでとう!」
そう返すとブラックは一瞬固まり
「ありがとうございます」
と仮面あってもわかるくらい笑顔でそう返したのだった
エミリー
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コメント
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うわぁ〜〜第23話読み終わったよ😭💕💕 ブラックの誕生日サプライズ、めちゃくちゃあったかくて胸がじんわりした…! チョコレートパイに「懐かしい味」って言ったシーンと、最後に頭撫でながら「生まれてきてくれてありがとう」って言うところ、エモすぎてやばかったよ…! ブラックが泣いて「一番嬉しいプレゼント」って言葉に、私も一緒に泣きそうになった😢💗 みんなの気持ちがちゃんと届いてて、本当に素敵な話だった〜!お疲れさま&ありがとうございました✨